2013年11月1日金曜日

カレンダー漫談~宗教画~

私の部屋の、机の脇にあるドアにはこのカレンダーが貼ってあります。


線のひとつひとつから漂うオーラ。
それらが生み出すえもいわれぬ迫力。

キャラクターらしさが「見える」構図力と表情、ポージング。


※  ※  ※

これを貼っているのは、生活をしていて机の次に一番多く目を向ける場所。

「いつかこんなん描けるようになりたいわぁ・・」という憧れを常に
新鮮に保つのには、これ以上の場所はありません。

※  ※  ※

プリキュアカレンダーは毎年使っていますが、川村先生の描かれる
イラストは、・・・あんまり良い言い方ではないのですが、
他のカレンダーとは別格だと思います。

他のカレンダーの絵は、大概めくって一週間もすれば見飽きてしまいますが、
プリキュア5の頃から川村先生の描かれる絵は何度みても飽きることがありません。

未だ捨てずに、部屋の空いている場所に張り替えて楽しんでいます。


それは、単にキャラクターを立たせて終わりにするのではなく、
それぞれのキャラクターの性格や関係性までもが伝わるように考えて配置されていて

「キャラクターが何を思っているのかを想像させてくれる」
仕掛けになっていることが「何度みても楽しい」理由になっていると思います。

特にコレ!!「こどもの日」らしく、「はしゃぎ役」が前で、「大人」な3人がうしろ。
あきれるなおちゃんとけっこうたのしそうなれいかさん。

なかなか見ごたえのある悪役のコスプレ姿に
よろこぶやよいちゃん(手に小道具を持たせたのも、浮かれ具合が盛り上がって良い。)
感心しきりなみゆき、
「ホンマにすごいやんけ」とびっくりするあかね。

奥行き間があって、キャラクター一人ひとりを見てずっと楽しめる、
とても良いイラスト。

・・あこがれるわー(*´д`)

゚・*:.:♪*・棚から昔の分も引っ張り出してきた。゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲これもすきなんですよね!
こまちさんの海賊ハリケーンをモチーフにした一枚。

混乱する船内を演じるかれんさんとりんちゃん。
ここぞとばかりにいかにも舞台女優っぽいポージングをするうらら。

よく分らないけどのぞみを守ろうとするココ、
お姫様ポジションが好きなのぞみ。

異様によく似合う船長のナッツ。
こまちさんのその表情はナッツ船長となにか因縁があるということなんだろうか!
(そうなんだろうなぁ、こまちさんの小説だから。(´ω`*))


そして一番私が感動したポイントは右上のミルク。

このひとりふざけた感じが、全員の緊張した表情に漂う深刻さを消し、
絵全体を「お芝居でふざけてるんだな」という イメージに変えてくれています。

川村先生の描かれる絵はどれも、人間だけでなく妖精の配置にまで理解と愛情が
こめられているのです。

間違っても、「ただそこに浮かんでるだけ」という
配置はしないんです。

▲これも好きだなぁ。

▲お花を抱いて乙女チックな表情を見せるりんちゃん。

▲ドジっこな一面を見せるかれんさんと、それを見て「あっ・・」な表情をしているナッツ。

▲コレも好き。
こんなに大人数がいて、一人としてただ突っ立ってるということが無く、
この10人の一体感が感じられて良い。

メルぽまでもがちゃんと「らしさ」をアピールしています。

▲このちょっとした事件に対する反応4つ。それぞれ全然違うのが面白い。

 ▲おせっかいな仕切り役らしいくるみと、ちょっとワガママなところを見せるシロップ。

▲いつも後ろに控えて見守る大人二人。彼ららしい立ち位置。

▲反応・その7。
ミルクにはやさしいかれんさんは、ただポカンと様子を見守る。

゚・*:.:♪*・今年に戻って゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲コレもいいよねぇ・・・(´ω`*)この躍動感。生き生きとした表情。

▲「はじけるたのしさ」を印象付けるみゆきと妖精二人。
空にポーンと飛んでいる姿は空間のバランスを取ると同時に
「飛び上がるほど楽しい感情」を表現している。

▲こどもの日とは逆に、大人っぽい子が前に来ている。

パーティーではしゃぎつつも上品さを損なわないれいかさんのポーズと、
ネコミミつけてアメちゃんを咥える少女趣味ななおちゃん。

地面がどこにあるのか分らない無重力感が、パーティーの楽しさを演出しています。

※  ※  ※

このカレンダー絵に限らず、雑誌用の描き下ろしなどでみられる川村先生の
イラストは、着色にも「いつもと違う心意気」を感じます。

着色スタッフも、受け取った原画を見て「仕事のやりがい」を感じていたんじゃないかな、
と勝手に想像しています。

▲だってほら。こんなアメちゃんまでキラキラ。

▲アニメ塗りにくわえてものっそいグラデーション。
やりすぎじゃないかって思うくらい。

・・・うん。
私が「着色スタッフが気合を入れて仕事したんだろうな」と感じるのは
このグラデーションの多用故ですが、
ここまでグラデーションを入れすぎるとアニメ塗りのよさが消えちゃうと思・・・い・・ますけどね・・

※  ※  ※

しかしこの絵もいい構図だなぁ・・
遠近感を出して小さくなったキャラにもしっかり存在感があって
キャラをアピール出来ている。

「支度をするお姉さん」二人と、「軽いもの」をはこぶやよいちゃん、
「先に食べていいよ」と言われたであろうみゆきのモロコシに噛み付くキャンディ。

ここでもキャンディがいいアクセントになってますねぇ(´ω`*)

みゆきに懐いてる・・・もとい、仲のよさがこのしぐさと表情から感じられます。

みゆきもただ表情だけでびっくりするのではなく、イスから倒れそうにしていることで
絵に躍動感を出しています。

▲これもいいよねぇ・・やよいちゃんの腕の中にキャンディが。
そしてそのキャンディの腕の中にはおにいちゃんの人形が。
キャンディがブラコンである設定をさりげなく思い出させてくれますね。

敵たちのぬいぐるみも、それぞれの「ライバル」の近くに落ちていて、
「あ、こんなところにアカオーニさんが!」と、細かいところまで見て楽しませてくれる
構図になっています。


゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

あーーー語った語った。(´ω`*)

ずっと一人でアレコレ考えていたことをやっと発表できました。
スッキリした。(゚ω゚)

あやかりたいですねぇ。
いつか私もこういう仕事が出来るようになりたい。


「沢山仕事をしていればいつか追いつくだろう」と
思っていましたが、こうして過去の作品を振り返ってみると、
川村先生は4年前よりも更に腕を上げておられるのがわかります。


すごいなぁ。

しかし、であるがゆえに、私の部屋中に貼る「宗教画」としては
これ以上相応しいものは無いわけであります。

※  ※  ※

今月のカレンダーを見たのは今日が初めてです。

2月にいっぺんのお楽しみにしていたので、買った後も見ないようにしていたんです。


・・しかし、来年からは寂しくなるなぁ。(´・ω・`)
カレンダーは買うけどね。

2 件のコメント:

  1. あちこちで川村女神と呼ばれる方ですね
    ぱっと見て楽しい、暖かい、面白い…一枚の中にドラマがあります
    漫画の専門家に解説していただくとより楽しめました
    いや本当にいい構図選ぶな~と思いましたよ

    職種は違いますが、こういう「いい仕事」をしたいと思うと同時に
    こういう一流のお仕事をされる方々と一緒にお仕事出来るようになりたいものです
    本当にこの一歩の差がものすごく遠いんですよね

    返信削除
    返信
    1. 神様ですね。私にとっても。

      いい構図を「選ぶ」というより、この無駄の無い構図をイメージできることがすごいんだと思います。

      絵の上手い原画さんは他にも沢山いますが、これをイメージできる人はそうそう居ません。


      私も業種は違いますが、こういうスゴイ人達と肩を並べて仕事が出来ることは妄想します。

      削除

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