2014年10月19日日曜日

会津・取材旅行記

これから本格的に幕末・会津・八重さんの漫画を描くに当たっては
やはり一度は会津を見て回らなければいけないと思い、

「萌えの桜」プロデューサーにお願いして史跡・名所を案内して頂きました。

▲綺麗なお城から
▲ミステリアススポットまで。
このプロデューサー氏、日本史と会津郷土史についてはマニアどころか
「専門家」という言葉が相応しいほどで、学校の先生ができるであろう知識を持っています。

そういう方に旅行プランを組んでもらって、案内をしてもらえるのですからそれはもう
修学旅行や観光ガイド程度ではとても得られない知識を頂くことができました。


▲会津武家屋敷。建物の詳細を写真に撮るため、
一番行きたかった場所のひとつ。


私が描くのはギャグ漫画ですからこの知識自体は戦争物ほどは役に立つ機会は
無いと思います。

しかし、当時の人たちの生き様や価値観、現代の地元の人たちの
先人に対する敬意や誇りなどの「感情」は、私の創作意欲を強く刺激してくれるものでした。

そしてそれは、自分自身がこの土地に来て見て回らなければ
得る事ができないものでした。

たとえばここ。
▲滝沢本陣。
普段は庄屋さんのお家ですが、戦の際にはお殿様が
ご使用になる「本陣」として使われる建物です。

中には農具、生活用品のほか弾の痕や刀傷が
当時のまま残っています。

ここは国の指定重要文化財ですが、自治体の所有ではなく
個人宅です。入場料は確か250円。

建物の中にはスピーカーが置かれていて、
この家の所有者の方のガイドアナウンスが流れています。

まるで講釈師のようなイントネーションの演説ですが、
その語りの強さの中に
この文化遺産を地元と日本の歴史を語り継ぐために残していこう、
という強いご意思を感じることが出来ました。

まだまだあります。

▲これ。

ここは個人所有の駐車場ですが、
八重さんのお屋敷があった場所ということで
自治体がこの駐車場スペースを借り上げて
ガイドの立て札を立てています。

ドラマの力を借りた観光資源の強化・・・
という意図なのは間違いないですが、

粋な計らいだと思います。

左隣が日向ユキの家。左斜め前が時尾ちゃんち
ということになるそうです。

▲諏方神社の霊亀。

▲コレの元ネタになった亀さん。
デザインが違うのは写真資料がなかったから。

ようやくお目にかかることが出来ました。

▲白虎隊士19名が自刃したことで有名な飯盛山

白虎隊という観光資源はずいぶん昔から
続いていたもののようです。

▲みやげ物屋。ここのご亭主は押しが強くて
しつこいので注意!と、言われました。

▲うーん、いいねぇこの雑な感じ。

よく考えてみてください。考えるほどに意味が分かりません。
著作権がないから好き放題!

「当店オリジナルデザイン」?

でしょうね!(*゚∀゚*)

買わないけど、いかにも土産物屋っていうこの感じ、好きよ。(´ω`*)
観光しに来た感じがする。

▲別のお店。ご覧ください妖怪ウォッチに進撃の巨人ですよ!
なんて節操がない!売れるならなんでも置く!
そういうの大好き!!(*゚∀゚*)

小・中修学旅行生なら買うでしょう。
商売が上手。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲鶴ヶ城。

やっぱりね、会津に限らず観光地にお城があったら
行かなきゃ行った気になりませんもんね!!(*゚∀゚*)

▲俯瞰図。

お城を歩きながらプロデューサー氏が場所ごとにどんなことがあったかを
教えてくれました。

・会津戦争のとき敵軍はどこから来たか。
・この城壁は上れなかった
・○日目、八重はここで戦った。敵の銃弾が八重の鉄兜をはじき飛ばしたと言われる場所
・○日目はあっちで若侍を指揮して一緒に戦った
・このあたりの石を外して落とし、大砲を突っ込んで撃った。
落とした石は、冬になって堀の水が引くと見えるらしい。

・殿様はこのやぐらからあの方向の山で行われた狼煙あげ訓練を見守った
・この鐘つき堂では常に一定時刻に鐘が鳴らされ、会津戦争の時には兵を鼓舞した。
はじめの爺さんが戦死したあとは若者が鐘つきを続けた

などなど、その情報量はまさに専門ガイド。

このあとお城の中の資料展示を見ると、それと同じことが
氏の説明よりも簡略化して書かれていました。

おかげで展示資料を読む時間が節約できました。

▲日新館

良い家柄の者と、ごく少数の身分が低くとも優秀な者だけが
入学を許され、当時の学問の最先端を学ぶことが出来たという

「超エリート学校」。

・・・中学生の頃に来たはずなんですが、
その情報は初めて知りました。(゚ω゚;)

やはり、学ぶ気持ちを持たなければ
学ぶことは出来ないのですね。

▲斎藤一のお墓。時尾ちゃんのだんなさん。

今もご子孫が東京にお住まいだとか。

市街地の一角にあり、土産物屋のようなものはなく、
落ち着きのあるところでした。(墓地ですしね)


・・・新撰組グッズを売る店がなくてよかったです。

でもここは腐女子のみなさんの巡礼場所なんでしょうね。

▲竹藤・竹細工のお店。

当時の商人街の佇まいをそのまま残すお店。

日本全国かわらぬアーケード街の一角に、
ふいにこんな貴重な建物が。

※  ※  ※

氏のガイドの中に印象的な言葉が一つあります。

「戦争は建物は壊せても道は壊せない」

戦争で殆どが焼かれてしまっても、
どこに何があったのか、ここが元々どういう場所だったのか、
その詳細が分かっているのは

「道」は当時のまま変わらず残っていたからなんですね。

自分が今住んでいる町も、小さな道が入り組んでいたり
妙な曲がり方をしたりしているのにはきっと
それなりの道理があるんだと思いました。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

会津若松市内を車で案内してもらいながら、
会津戦争の際、どこで誰がどのように戦い、死んだかという
ことを説明してもらいました。

そうして語れる資料が残っているのは、
戦にあたって侍たちは自分の褌に名前と自分が死ぬであろう日付を
入れていたからだそうです。

生きて名を残す人も大勢居ますが、

彼ら侍は死に様を示すことで
自分が勇敢・立派な侍であったという「生き様」を
示そうとしたのだと思います。

「武士道とは死ぬことと見つけたり」とは
そういうことなのかなと思いました。


゚・*:.:♪*・ミステリアススポット゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲・・まるでゲームのなかのような雰囲気。

ここは会津藩主松平家代々のお墓がある
「御霊廟」


山の中にあり、木が生い茂り、人気はなく、
聞こえるのは落ち葉の落ちる音と木が風になびく音だけ。


薄暗くて、とても静かで、
簡素ながらも不思議な構造物が並ぶ場所。
立派なお寺とは全く違う、
まるで山の威厳と融合したような、正に聖地という
言葉が相応しい場所でした。



観光ツアーではスケジュールが組みにくい、
地元の人の案内でなければ来づらい、そんな場所。

誰ともすれ違わず自分たちだけの足音が聞こえる環境で、
御霊廟の雰囲気をたっぷり感じることが出来ました。

▲お殿様は、奥のキノコみたいな構造物の下に
今もいらっしゃる。

うーん・・なんかすごいや。
自然と厳かな気持ちになります。

私みたいな一般人が本来は立ち入っちゃいけない場所に
特別お邪魔させて頂いている。
・・ような気分です。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲一方こちらは日新館跡地の天文台。
周りはふつうの住宅街です。

▲お墓でもなんでもないですが、

旧い石垣の上にある祠は雰囲気十分です。

直感的に思ったことは

セーブポイントみたい!!(*゚∀゚*)

ゲーム脳ですね。
夜中にこの祠の中に青色LEDでも仕込まれてたら
超ドキドキしちゃいます。

でも、この場所に立って、
「昔はここで本当に若侍たちが天体観測をしていたんだ」
そう考えると、

歴史がただの物語ではなく、
過去の現実だったんだと考えることが出来ます。


゚・*:.:♪*・会津名物゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲噂に聞いていた「饅頭のてんぷら」。

蕎麦屋の「天ぷら」メニューのなかに、
イカ、ちくわ、ニシンなどと一緒に「まんじゅう」と
書かれていました。あたりまえのように。

サクサク、もちもちの触感が
いい歯ざわりで、控えめな甘さのあんこの
おかげでサッパリと食べられました。

▲ニシンてんぷらそば。

会津は海が遠いので、川魚や加工してから運べる魚が
主に食べられていたようです。

漫画の中で魚を焼くシーンを描く際には
「サンマはNG」と言われていました。

▲馬刺。
「傷の直りを早くするためには動物の肉を食え!」
という指導があり、文明開化の前から肉食をしていたそうです。

▲モツ煮込み。

▲ニシンの干物。鳥肌立つほど日本酒と合う!

▲わっぱめし。

▲小汁

ニンジン、さといも、麩のお吸い物。
雑煮よりも塩気がなくてあっさりしてました。

▲鯉の甘煮

鯉料理も名物だそうです。
見た目は中華料理のようですね。

▲土産の定番。起き上がり小法師にあかべこ。

特に起き上がり小法師は職業柄縁起物として
身近に置いておきたいものですね。


゚・*:.:♪*・ライバル゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲郡山駅にて。
こちらは福島県のゆるキャラ「八重たん」

この子は行く先々でお目にかかりました。
お城にも街なかにも各地土産屋にも。

▲こんな所にまでッ!(電車のテーブル)

▲こっちは鶴ヶ城の3の丸跡地のみやげ物屋の
オリジナル(?)キャラクター「八重ちゃん」。

さっきのは「八重たん」。

ちなみにウチのは「八重さん」。


観光バスが何台も止められるでっかい土産物屋さんで、
品揃えも充実!資金力は豊富なんでしょうね。

綺麗な建物の店内には「八重ちゃん」オリジナルグッズも数多く並び、
記念撮影パネルからグッズ製造筐体(ゲーセンにありそうなの)まで
そろえる充実ぶり!

オリジナルキャラを使えば囲い込みが出来て
キャラクター使用料も掛からない!
すごい!すごいぜ!!

ここと城内土産物屋を除いて他の土産屋は軒並み姿を消したとか。
エグいけど、惚れ惚れするほど商売上手です。

※  ※  ※

・・自分が書いているものがゆるキャラじゃなくてよかった・・・・・
会津問屋さんの「八重さん」も、
独自の発展をしていけると良いなと思っています。

私がこれから上手く仕事が出来れば、
それを大いに助ける力になるずです。

8 件のコメント:

  1. 実物の写真を見るとたしかにこれは座りやすそうな・・・
    でも本当に座ったら間違いなくバチがあたりそう・・・w

    返信削除
    返信
    1. ・・いや、私がこの贔屓の実物を見た後だったらこの4コマは生まれなかったでしょう。

      だって座りやすそうには見えませんもの。
      想像したよりちっちゃかったです。(´ω`*)

      他の場所の贔屓さんは立派だから座れそうだったですけどね。
      ・・但し、迫力満点威厳たっぷりなので、それはそれで恐れ多くて座れないでしょうね。

      削除
  2. 旅行記ありがとうございます!
    写真から、その場所の空気まで伝わってくるようです。
    歴史的な物語がある建造物や場所って、当時の景色や、いたかもしれない人たちが頭に浮かんで、すごーくドキドキします。
    もっとも、そういう風に感じられるようになったのは大人になってからだけれど。

    それから、ごはんの写真が美味しそうすぎて、穴があくほど見入りました!
    特に、にしんの干物!

    ちなみに、おまんじゅうの天ぷらは、『揚げ饅頭』の名前で浅草の名物でもあります。
    参道の突き当たり、向かって右側のお店の揚げ饅頭が絶品です!
    行く事があったらぜひ(^^)

    返信削除
    返信
    1. こちらこそ、ご感想ありがとうございます。
      楽しく読んでくださる方がいてよかったです。

      ニシンはおいしかったですよ!臭みがなくて、うまみは濃厚で、一緒に冷酒を頼んでおいて本当に良かった!
      と思える味でした。

      土産物屋にはどこでも必ずパック詰めされたニシンが売っていました。

      揚げ饅頭も興味出てきました。東京さ行く時についでみつけて寄りたいですね。
      天ぷらと「揚げ」の違いを見つけたいです。



      そういえば、まだ紹介しきれてなかった土産物やご当地食品が残ってました。
      あとで時間があったらまたご紹介します。

      削除
  3. 作者さんの取材ってやつですね。
    乙でした!

    焼津の漁港日記になってたらどうしようかと思いましたが、一安心です(・ω・;)

    ところで、私を生んだ人に『会津の八重さん』事を話したんですが、
    会津の八重さんって同志社女子大学を作った人なんですか?

    返信削除
    返信
    1. 会津には漁港が無いので焼津と間違わずにすみました。

      >会津の八重さんって同志社女子大学を作った人なんですか?

      私その辺は全く詳しくないんですよね。(´・ω・`)
      八重さんの旦那さんが同志社大学の創設者で
      八重さんは同志社女学校の前身である同志社分校女紅場の礼法の教員をやった。

      と、同志社大学HPに書いてありました(゚ω゚)

      削除
  4. 会津愛にあふれた旅行記ですね~
    そのまま観光の案内資料になりそうです
    史跡も良いですが、郷土料理の数々がいい雰囲気です
    というか見ているだけでお腹すきます

    実際に取材に行くと、そこの空気が感じられてすごくイイんですよね~
    八重さんという作品を通じて、会津に行く人が増えそう

    返信削除
    返信
    1. 郷土料理はどれも旨かったですね。
      そういう料理を出してくれる店を知っているのは現地人ガイドならではです。

      >八重さんという作品を通じて、会津に行く人が増えそう

      八重というキャラを通じて、隙あらば会津のよさを出していきたい
      と考えているので、実際にそうなれば良いですね。

      もちろん始めから狙って描くことはありませんが。

      削除

※意見交換の際にややこしくなるので、匿名での投稿はご遠慮ください。
なんでもいいからHNを名乗って頂けます様お願いします。

匿名でのコメントは削除致します。

※投稿が反映されるまでには時間がかかることがあります。

ていお亭・イベント参加スケジュール&近況報告

日時 場所 イベント名 配置番号 新刊 12/30 国際展示場 冬コミ 土曜東S 60a ○ 1/21 蒲田PIO ...