2014年11月16日日曜日

会津取材旅行記2

前回・会津取材旅行記では長くなりすぎるのでカットした部分ですが、
私がもっとも感動し、もっとも多くの写真を撮ったロケーションを紹介していなかったので

追記という形でご紹介いたします。


▲こーれが んめがった。(`;ω;')




▲大内宿。

南会津の山中にある宿場町。
高度成長期の開発の手が及ばなかったことで、
旧い時代の面影をそのまま残す、重要伝統的建造物群保存地区


まっすぐ伸びた道の両脇には農業用水が流れ、
茅葺き屋根の家が並んでいます。

この家には今も人が生活しているそうです。


wikipediaによれば、現存している茅葺き住宅は白川郷を含めて
日本全国にたったの4箇所!

これは大変貴重です!


皆さん軒先にお店を出して、
かご、会津塗り、会津もめん、そば、茶屋
などのご商売をされています。


▲古民家のつくりがそのまま残っています。

ありがてえありがてえ・・・
自分で撮った写真は著作権を気にせず
トレースで漫画に使えるので、そりゃもう

バッシバシシャッター切りました。 


▲江戸時代から続くお家を現代人がそのまま使い続けるということは
ものっすごい不便でしょう。

この景観は美しいですが、ここ以外には何もありません。
この道を一つ外れると目の前は畑と山だけで、
とっても狭い集落なのです。



補助金が出ている上に観光収入もかなりある様子ですが、
それにしたって文化財保護法のためにリフォームもできず、
家の修復にも相当お金が掛かる訳ですし。

スーパーがありそうな市街地まで車で片道
1時間くらい掛かった気がします。


この素敵な景観を残す為にここで生活を続けて
おられる皆さんに「ありがとう!」と言いたい気持ちになりました。


▲あらステキ!流水でラムネを冷やしてますよ!
風流ですね!!

秋の高い空と、冷たい風と、道の両側から聞こえるサラサラという
水の流れる音。本当に心地のよい場所でした。




この場所はこの雰囲気だけで十分値打ちがありますから、
ここのお土産やさんでは

オリジナル新撰組Tシャツだの妖怪ウォッチグッズだの
一切見かけませんでした。

他にも木刀や「会津行ってきました饅頭」だのといった
「どこの土産屋に行っても同じものが売っている」
ようなものはありません。

ここは、そんなものに頼らずとも
商売が成り立つ。

それほどの雰囲気があるというわけですね。

▲高台からの景色。美しい。

映画のセットか
タイムスリップしたかのような風情です。


観光客が少ないシーズンと曜日だったことで
人はまばら。だけどお店は開いていて

観光しつつ写真資料も撮りやすくて
とてもよかったです。

▲「そばがき団子」という文字に釣られて
立ち寄った茶屋。

アツアツで、表面はカリカリで、中はもちもち。
でもそばらしい歯切れのよさもある心地よい食感。

甘しょっぱいしょうゆダレがまた丁度良い塩梅で


じつにうまい!!!

冷たくてきれいな空気、山ならではのちょっと強めの風の中、
更にこの景観を見渡しながら食べるから、

この素朴な味わいがより引き立つ気がします。


▲「ご自由にどうぞ」のほうじ茶がまた団子と合う・・・

この寒さと空気の中ならこの茶だけでもうれしいもんですが・・
たったの150円でものすごい満足感を味わいました。

▲そしてもう一つ!

会津にきたら絶対食べなければいけないものがここにありました。

郷土料理「しんごろう」。
漫画の中で八重さんにもすきあらば食べさせていこうという
おやつ。


はんごろしにしたご飯を竹の棒につけて、
味噌を塗って炉端で焼くだけ。

きりたんぽみでーなものだべ。

これまたあまじょっぱいお味噌味。

噛むと中から湯気がでてきて「ほくほく」します。
ごはん自体は全く味付けなしですが、

焼いた味噌の香りと控えめな塩気が
ご飯の味を引き立ててくれます。


「うまい・・・おいしいごはんだ!」


みそとごはん。ごくシンプルな味。

これだけなのに噛み付く口がとまらない。
写真撮影するのが億劫になったことを、この写真を見て思い出しました。

「しんごろう」自体は会津のどこかで食べられれば
十分だったんですが、一番よい場所でありつくことが出来ました。


いま、冬コミ原稿やその先の原稿の予定を抱えていなければ私は
この体験を「孤独のグルメ」のパクリ漫画形式で描いていたところです。


「ただご飯を丸めて味噌塗って焼いただけ。
なのになんだ、この満足感は!

この風情という味わいは、この場でなければ得られない。
それは幾ら金をかけても自分では再現できないものなのだから。」


去り際私は「ご馳走様」の言葉の中に別の意味を込めた。
「お店の人、ありがとう!」


▲この宿場町にもご本陣が。

庄屋さんのおうちですが、お殿様がお越しになった際には
「本陣」となる建物ですね。

▲中は資料館になっています。
見物料は4~500円だった気がします。

当時の人々が使った農耕具や生活用品がそのまま展示されています!

囲炉裏。火がついていて煙が上っています。

電球のフェイクじゃありません。
本当に薪で火を焚いてくれています。

小さな火ですがとてもあったかいです。

煤は建物を保護する大切なものですから、
そういう意味でも火は絶やさないのでしょうね。

▲お風呂!

既に八重さんがお風呂を使うシーンを描くことは
企画的に決定しているので現物の資料があるのはありがたいです。

興奮気味に写真撮りまくりました。

生活用品。

▲調度品も!
ありがてえありがてえ。

細かいところもアップで撮りました。


゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

所変わって

東山温泉。

歴史ある温泉郷で、お殿様はじめ竹久夢二や与謝野晶子などの文化人にも
愛された場所だとか。

ひたすらザーという川の流れる音だけが響き、他の音は記憶に残っていません。

↑の写真も重要文化財だとか。
気品と落ち着きのある温泉旅館街でした。

▲このあたりの温泉のどこかを土方歳三が利用したそうです。

それがどこかを証明する証拠がないので、
「ウチがそうだ!」という主張するお店が何軒かあるそうです(*´ω`*)

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲鶴ヶ城から車で10分くらいの場所にある
「御薬園」

会津藩は薬草の研究が盛んであり、
また高価値商品作物として朝鮮人参を栽培し、
清国に輸出していたそうです。

貴重な資源を管理するため、
「人参奉行所」なるものまで設置していたそうです。

▲今も色んな薬草が栽培されています。
私が見てもチンプンカンプンですが。

▲美しい庭園としても有名な場所。
池の中に小さな島と小屋があります。

小屋へ至る橋。
趣があります。

歩いていてとても心が落ち着く場所です。

当時はお殿様の保養所だったそうです。
そんな場所を自分なんかが歩いてよいものか・・

この石畳をお殿様が踏んで歩いていたのか・・・

そんなことを考えてしまいます。


見回す景色が色鮮やかなので想像がしづらいですが、
きっと当時の人々も、私が今見ているのと
同じ色彩で同じ光景を見ていたはずなんですよね。

▲小屋の一角。太刀筋まで分かる刀傷。

この美しい場所も戦場になったようです。

「当時はこの物陰から刀を抜いた敵兵が現れて、
自分を見つけるなりそれを振り下ろしてきたのか。」

百数十年前にそれが現実であった場所は、
それをリアルに想像させてくれます。


▲お茶屋御殿。

戊辰戦争では新政府軍の療養所として使用され、
戦争後はお殿様の住まいとなったそうです。

ここで過ごされた容保公のお気持ちはどんなものであっただろうか。(`;ω;')

その名のとおり、中は茶屋になっていました

入園料にプラス400円足すと
お抹茶とお茶請けを出してくれます。

黒いのはゴマのようかんです。
ゴマの香りと上品な甘さがお茶とよく合いました。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

▲猪苗代湖。

砂浜が点在していて、夏はにぎやかになるそうです。
近くにはスキー場もあり、夏も冬も観光客が来るそうです。

▲遊覧船。カメの形をしているのは、

「猪苗代湖には八畳亀というでっかい亀がいて、
湖の底で水が抜けないように栓をしている」

という伝説にちなんだものだそうです。

▲スワンボート!!

会津も福島も関係ないけど、
ベタすぎる観光地名物を発見して思わずパチリ。

マンガ・アニメではよく見ても、
実際にお目にかかったのは初めてかもしれない。


゚・*:.:♪*・゜゚お土産・♯*:.。. :*・゜

どれも「会津でなければ買えない物」ばかり。
そういうものだからこそ買いたくなる。

これが噂の五郎兵衛飴!

▲創業800年!!38代目!!
800年間変わらない味を守り続けているって・・

・・・想像がつきません!(`;ω;')

花春酒造の300年でも相当すごいのに。

▲飴、と言いますが砂糖なんか無い時代から
作ってたものですからね・・・

その感触はフランス菓子のパート・ド・フリュイ(フルーツ生地)
に近いです。

▲要はデンプンと寒天を固めたものですね。

はっきり言って美味しくないです。

麦茶に砂糖をちょっと混ぜて煮こごりみたいに固めたら
大体同じ味になるでしょう。そういう味です。


でもね!!

砂糖の無い時代、甘いものが珍しい時代の
人たちがどんなものを「おやつ」として食べていたのか。

それを再現して、それと同じものを食べることが出来る。
その「体験」自体がとても貴重で値打ちのあるものなんです。

本来なら「歴史民族資料館」みたいなところで
文献を元にプラスチックで再現された模型を見るのが
当時を知るのに精一杯なはず。

なのに、それを実際に本物に触れて、味わうことが出来る。
遠い昔の人たちと同じものを感じることが出来る。

これは本当にものすごいことです!

この歴史的・文化的価値の高さは、単純なお菓子としての
旨い・不味いの物差しでははかることはできません。

老舗菓子屋・長門屋さんで買った飴細工。

実に素朴でシンプルな、「当時の技術と文化」を
そのまま今に伝える造形。


赤ベコの黒い斑点は、子供の病気を引き受けたもの。
無病息災を祈願するものだそうです。

起き上がり小法師はどんだけつっついても起き上がります。
確認せずに買ったのでちょっと不安でしたが・・よかった。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

今回の取材で撮った写真の数は1800枚!
連射機能のないコンデジで撮ったにしてはかなりの量です。

紹介していない資料も沢山ありますが、

それらは作品を描き進めていくうちにさりげなく
登場することになるでしょう。

実はこの取材の前までは「企画が潰れるかもしれない」
と考えてしまうほど物語作りは行き詰っていたのですが、

それもこの旅行の間に解決できる会心の知恵が出て、
無事第1話のネームにGOサインを貰うことができるようになりました。


旅行から戻った後、「取材旅行はどうでしたか」という編集さんの質問に
私は「100点です!」と答えました。

仕事としても純粋な旅行としても、
本当に会津に行ってよかった!

そう思える3日間でした。

6 件のコメント:

  1. 取材旅行お疲れ様でした
    写真もいいカットが撮れてますね~こういうのもマンガの構図の修行かもしれません
    私はつい食べ物に目がいってしまいますが、その場で囲炉裏で焼く匂いまで感じました
    また、美味しくないものはそうと書くところも、らしくていいですね(笑
    こうして見ると、文化財として維持されている方々に感謝したくなります
    状況によっては雨漏りの補修すら苦労されるようで…

    余談ですが、40話感想に一瞬挙がった件については
    データ広くとらないとなんともいえません
    ていおさんの漫画のアップの方を楽しみにされている方もいますし、
    見習って、自分で色々やりだした方もおられるでしょう
    少なくとも、私はいつも楽しく拝見させていただいています
    楽しい場所をありがとうございます

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    1. コメントありがとうございます。

      >美味しくないものはそうと書くところも、らしくていいですね(笑

      性分ですからね。(´ω`*)
      美味いものはうまい、マズいものはマズいと正直に言わないと、
      本当に美味しいと思ったことを信じてもらえないと思うんです。

      ごろべえ飴は「美味しくないけど買って体験する価値のあるもの」ですしね。

      >40話感想に一瞬挙がった件についてはデータ広くとらないとなんともいえません

      それね・・・私の思い込みもあったので論拠が崩れてしまったんです。
      それでコッソリ削除したというお恥ずかしい話でして。

      あの記事を書いてから念のためデータを調べなおしてみたら
      スマイルのころの感想の読者は今とさほど変わってなかったんです。

      (スマイルの頃と比べて現在は1割減です。先月まではほぼ同数でした。
      そしてドキドキのエース登場の頃から徐々に読者が増え、35~ラストがピークになりました。
      ピーク時は現在と比較して1・5倍。最終回だけは2倍以上でした。)

      このデータで判断するなら、「ドキドキ40話以降が最も大人に人気があり、また意見交換に興味を持たせた作品」という事になります。

      ドキドキは文句を言いつつも本ブログ読者がジワジワ増えていったことを考えると、
      逆に毎回ジワジワ減っていっている現在は寂しく感じてはいます。

      正確なデータの取り様がないのだから、これであんまり突っ込んだことは言うべきじゃないな、と反省しているところですが。

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  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    返信
    1. むむっ!なぜ消されてしまったのでしょう。
      特に問題のあるコメントではなかったように思いますが・・・

      一応バックアップはあるので戻そうと思えば戻せます。

      大内宿は本当によかったです。天候が変わりやすいこととアクセスがちょいと面倒であること、
      冬にはブルーシートをかけてしまうこともあるとかですので
      時期は選ばなくてはいけませんが、会津観光をするならお城とここは絶対オススメ致します。

      削除
    2. はっ。
      スミマセンっ。
      子供を起こす時間になったので、とりあえず書き込んだんですが、本当はもっといっぱい書きたくて、やっぱ子供がガッコ行ってから落ち着いて書き込もうと消しちゃいました。
      あと自分とこに飛べるようにしちゃったのもなんか恥ずかしくて(自分のブログはほぼ非公開のつもりのただの自己満なので)
      バタバタしてスミマセン。
      戻してくださって大丈夫です(^_^;)

      削除
    3. そういうことでしたか。コメント自体のバックアップはあるのですが
      書き込みを復元する方法は無いんです。(´・ω・`)どうしましょう。

      まんまるさんもブログをやってらしたとは。拝見してみたいです。

      削除

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