2015年2月8日日曜日

Go!プリンセスプリキュア 第2話 「学園のプリンセス!登場キュアマーメイド!」 感想

脚本=田中 仁 演出・絵コンテ=門 由利子
作画監督=稲上 晃 美術=斉藤 優
゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜


おおおーー(*゚ω゚*)

ふつくしい。
このアイディアはすばらしいですね。

゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜



今回は、前回の物語の「結」からスタート。


前回「プリンセスになりたいなんて言えない」と
言っていたはるかが、堂々と「プリンセスになる!」と言えるようになる。
という心の変化が完成しました。


「プリンセスとは、強くやさしく美しくあるべし。」

これが作品のテーマであり、はるかはそれを目指して
努力をすることになる。


「プリキュア五つの誓い」とはスローガンの扱い方を
まったく変えてきましたね。

物語やキャラクター描写に根ざしていて、とても良いと思います。

そして今回も目立ったはるかの元気さと表情変化!











見ているだけで自然と笑みがこぼれてしまいます。(*´ω`*)

「平凡なスペックの頑張り屋さん」は
親近感が持てて、感情移入も自然にできます。



作者の「とある意思」を感じたのは、この後のパフが転げる場面。


妖怪ウォッチの映画を見たときに印象的だったのは、
映画の冒頭、ジバニャンが黒バックのスクリーンの左から歩いて出てきて、「中央でずっこける」
シーン。それだけで子供たちがケラケラ笑っていたことでした。

このカットはそれと同じ種類のギャグです。

「隙あらば子供が喜ぶ絵を入れよう」という意思を、
私はここで感じました。


※  ※  ※


演出家が変わっても
「はるかが元気」で「表情がコロコロ変わる」、「子供が喜ぶ笑い」を多く入れる

という明確な意思を感じるつくりになっているということは、


明らかにそういうディレクションがあったと見るべきだろうと思います。
まだ2話ですから判断するには早いですが、演出家の当番が一回りすれば
それが分かると思います。


是非このノリを続けてほしいですね。



゚・*:.:♪*・゜゚物語・♯*:.。. :*・゜

今回ははるかの目線で みなみ のキャラクターを見せて行くお話。

なんでもカンペキにこなす、
学園の尊敬を集める生徒会長

はるかが目指していた「理想のプリンセス」がここに!


だけど、みなみは「天才」じゃなかった。
冷たそうだけど優しい人だった。

しかし誰にも近づかれずに孤独を感じていた。


みなみはそんな自分に臆することなく
正面からぶつかってきてくれたはるかがうれしかった。


不器用でもめげずについてくるはるか。


辛そうにするどころか嬉しそう


みなみが見ていないときでも
練習を欠かさない姿を見て「はるかの本気」を知る。

だから、はるかのことが気に入った。


※  ※  ※

「天才キャラの登場~友達へ」という
物語のパターンとしてはベタ中のベタですが、

それでいいんです!(`・ω・´)

余計なことをせず直球勝負。それを望んでいました。


プリキュアの矜持もしっかり示した。


※  ※  ※

正直、みなみの「見た目のデザイン」は
まだ好きになれていません。動いてもなお旧く感じてしまって。

だけど、みなみという「キャラクター」は今回で好きになりました。


この先は見た目も「これが逆にいい」ってなれたらいいな・・・と思うところです。





゚・*:.:♪*・゜゚「夢」「頑張る」を【言葉だけにしない】演出・♯*:.。. :*・゜


今回は「はるかが夢のために頑張る姿」がたくさん見られた事が
印象的でした。

「まずは強さから」とトレーニングを始める姿

「プリンセスに近づくためにバレーの特訓」

BGMベースでたくさんの「頑張る姿」が見られました。
レッスンルームだけでなく

授業中や

寮でも。

場所を変えることで「はるかの本気度」が伝わります。


この姿が、「夢のために頑張るはるか」をセリフよりも
よほど雄弁に語ってくれています。


゚・*:.:♪*・゜゚ちびっ子のお手本として・♯*:.。. :*・゜

「式の進行を妨げ、みんなに迷惑をかけた」ら・・・

「自分なりの反省を行動で示す」


OH,すばらしいですね!

「怒られたから罰を与えられて、仕方なく草むしり」をするのではなく

「みんなに迷惑をかけたから、みんなのためになることを自分なりに考えて償う」



「お説教」という物事の本質を描いています。

道徳の教材に使える、というより
親御さんや学校の先生向けの教材にも使える理屈だと思います。


みなみさん!その理屈でちょっと
お説教してほしいミラージュさんが居るんですけど!(´∀`*)




゚・*:.:♪*・画像でコメント゜゚・♯*:.。. :*・゜


生身でいった!すごい。(´∀`*)

啖呵きったてまえ、華麗な身のこなしでよけるのかと思ったら

当たるつもりだったのか!

すごい覚悟だけど無謀だよ・・・・
そのせいではるかが変わりにダメージ受けちゃったじゃないか・・


反省してほしいです(´・ω・`)




「マーメイド」らしく海での戦い。

趣向が凝っていて面白かったですね。


「バレリーナに喧嘩を売るな」

ということわざの体現。
とばかりに

「バレリーナの動きを取り入れた華麗なステップと身のこなし」

が入っていた。「海」とあわせて個性が出ていましたね。

「マーメイドは水中戦が得意じゃなくちゃ」

そんな作者の声が聞こえました。


水中から出てきたときのカットも決まってましたね。
キャプが無いのが残念です。


え!(*゚ω゚*)

なんとまあ、次回は3人目が揃うと見せかけて

一回外すのね。(*゚ω゚*)


誰の何をテーマに描くんだろう。
プリキュアが3人揃わないうちに妖精との友情の話をやる・・のかな?

※  ※  ※

オマケ


茶髪・太眉・ヘン顔=日向さん

20 件のコメント:

  1. 変にあれこれせずベタと言われようが王道的な流れ。前作の後だとそれも新鮮に感じられるのでこのあたりのバランスはアリですね。お嬢様学校のベタさ加減はメガネザマス教師の存在とか含めて、古臭さとかベタさを自然に見せてるかもしれませんね。

    前の青はえりか系統でしたが今回はかれんさん系統。この時点でていおさんに二次創作でネタにされるのが決定な気もしますwwただいかんせ今のところ相手が不在ですね。はるかだとまだ役者不足なので、きららにその辺り期待したいところ(みなみさん弄られるの前提)

    海のプリキュアということでキュアマリンと違って水中戦も披露してよかったですバトルは。ただまぁライダーとかでもそうですが、シチュの狭さや作画の手間考えたら序盤以降はやらなさそうな予感もしますけどね。海の近くに学園あるから自然に海辺での戦いあるだろうとは期待してはいますが。

    次回は深く考えずに単に「アロマとパフが学園内に居座ってる事がおかしくないようにする」為の話っぽいですね。はるかの部屋に居候するにしても今後学園内で動くときに疑問持たれないようにする理由付けはやってもいいかもしれません。まぁまさか黄色加入持ち越しとは驚きはしましたが。

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    1. >お嬢様学校のベタさ加減はメガネザマス教師の存在とか含めて、古臭さとかベタさを自然に見せてるかもしれませんね。

      あのザマス先生に
      「ベタな直球をやろう!」という意思を感じましたよね。


      >次回は深く考えずに単に「アロマとパフが学園内に居座ってる事がおかしくないようにする」為の話っぽいですね。

      そういう側面はあるでしょうが、作品を大切にする作者ならばそれだけで1話にするとは思えません。
      必ずそこに「50話の物語」を進めるための「小さな物語」を入れてくると私は期待しています。

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  2. はるかのクルクル回る表情と、コミカルな練習シーンは見ていて楽しかったです。
    海中での戦闘シーンも、マーメイドらしさをカッコ良く演出すると同時に
    目新しさも相まって良かったです。
    はるかや周囲の言葉に一瞬の反応を見せるのも、みなみの心情を良く表現していました。

    ウチの上の娘は、最近は専らアイカツで、プリキュアごっこをするのは下の娘ばかりでしたが
    今日は久しぶりに姉妹でプリキュアごっこをしていました。

    ごっこは、プリキュアに変身してのバトルではなく、二人でバレエを練習するシーンの方でした。
    しかも、妹の足に包帯(代わりの靴下(笑))で手当てまでしていて、良く見ているなぁ・・・と。
    みなみ役のお姉ちゃんも、はるか役の妹もノリノリでバレエのレッスンしてました(笑)

    考えてみれば、ここんとこ同級生がメインで
    お姉さん的立場のキャラが(エースはアレなので)居ませんでしたが
    お姉ちゃんとしては、お姉さん的振る舞いができるキャラの登場で
    自尊心がくすぐられたのかもしれません。

    学園の寮生活という設定上、家族間の関係を描き辛いため、兄弟姉妹という関係性は
    先輩後輩という形で投影されると推測しますので
    親としては、みなみにはこれからも強く(厳しく)、優しく、美しい
    お姉さんとしてのお手本であって欲しいと願ってやみません。

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    1. >今日は久しぶりに姉妹でプリキュアごっこをしていました。

      。・゚・(ノ∀;)イイハナシダナー

      お子さんをしっかりハートキャッチしてくれたようで何よりですね!

      >親としては、みなみにはこれからも強く(厳しく)、優しく、美しい
      >お姉さんとしてのお手本であって欲しいと願ってやみません。

      ですね。兄弟っこの「お姉ちゃん」がお手本にしたくなるお姉さんキャラになってほしいですね。

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  3. 生身ながら攻撃をいなしてくれるのかと思いきや…でしたね。
    まぁ無理ですよね。生身ながら幹部クラスの攻撃を受け止めたヒトもいるけれど…

    しっかり目的を持って頑張ったり、頑張りが空回って仇になったりしてましたが、
    それに対応するはるかさんのリアクションが派手で良かったなぁと思います。
    とにかくノリの良さは朝の子供向け番組にぴったりですよね。
    ただ、反省の仕方は本人の意思で決定される上に反省文まで書かせるあたり、
    真面目だなぁと思います(プリパラだとギャグになるんだよね)。

    ところでカナタ、はるかさんにはしっかり渡したのに、もうひとつの鍵は海に落ちてるって…
    大丈夫なんですか? 残念なイケメンじゃないでしょうね(笑)

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    1. >ところでカナタ、はるかさんにはしっかり渡したのに、もうひとつの鍵は海に落ちてるって…

      そういえば(`・ω・´;)

      どう説明してくれるんでしょうね。(゚ω゚)

      そして「星」がモチーフらしいトゥインクルさんはどうやって手に入れるのか・・

      ・・・隕石かなぁ・・(´∀`*)

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  4. おそらく次回は妖精の販促回でしょう。3話でそれをやるのも製作者側の本気を感じます。

    前作の妖精は販売的には大不調だったのですが、やっぱり劇中で魅力的に描かれてなかったのが原因だと思います。

    今回の妖精は1話2話で、かわいく動き、子供が喜ぶように魅力的に描かれていたと思います。
    妖精キャラを大事に扱う、これは販促的にも、物語に厚みを持たせるのにも、子供をニコニコ顔にするのにもやっぱり重要だと思います。

    3話でも妖精が超かわいく魅力的に描かれて、玩具売り場で子供がダダをこね、お父さんお母さんを困らせることでしょう。
    いいことです。

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    1. そうですねぇ。
      妖精は子供にとって「親しみやすい存在」であってほしいですね。

      親御さんにとっておもちゃ売り場でダダこねられるのはちと困るでしょうが、ダダこねられないのも寂しいもんじゃないかと
      私は想像するわけですが・・・

      kasumiさんが「いいことだ」というのだから、そういうことなんだろうと思います。(´ω`*)

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  5. OPの歌詞にもあるように、「努力したらHappy Come」
    というのもコンセプトのひとつなんでしょう。
    この先ストーリーが進むにつれ努力するシーンがどのくらい描かれるのか、
    また、プリキュアとして強くなることも強化フォームやら新アイテムへの販促面でも
    必要にはなってきますけども、
    日常の場面も含めてキャラが成長していくのを見ていけたらなあと思いますね。

    はるかが足をくじいたのはわかりやすい伏線でしたね。
    ウチの娘も、はるか変身直後「足は大丈夫なのか」と気づいてましたし。

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    1. 主題歌の歌詞は作品コンセプトを十分に聞き取らないと作れないでしょうから、
      「努力して夢を掴み取る女の子たちの物語」というテーマは確実にあっただろうし、

      今のところそれはそのとおりに描けていると思います。

      最後までこの調子で成長をしていってほしいですね。

      特に、カンペキと思われているみなみさんにどれほどの成長点が用意されているのか、
      とても興味があります。

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  6. はるかが夢に向けて具体的に動いているところが良いですね。

    泥臭い努力ができる主人公には共感が持てますし、
    自分自身の意志で動いている感じが伝わってきました。
    今後、“努力をしていたことになっていた”、なんてことにならないよう、
    エピソードを練って欲しいですね。

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    1. >今後、“努力をしていたことになっていた”、なんてことにならないよう、

      ですねー!それやられて冷めたことが何度かあった気がします。(`・ω・´)うん。

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  7. とりあえず、出だしは上々のようで安心しました。
    パフたちがふっとぶシーンで、ちゃんとパフュームを落としているという細かさもありますね。

    はるかがリアルプリンセスであるアコちゃんやヒメに会ったらどういう反応をするか見てみたいですね。

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    1. ありがとうございます。ひとつひらめきました。(゚ω゚)

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  8. 「プリンセスになりたい」という夢と「海藤さんみたいになる」という目標がよく結び付けられていました。
    ただ強さと優しさと美しさを見せるのではなく、彼女も最初からすべて上手くできたわけじゃない、つまりはるかだって(みんなだって)なれると示したのはよかったです。
    これはどこかで言われていると思いますが、EDの最後にモードエレガントになって手をつなぐところでトゥインクルだけちらっとフローラの方見てるのも好きです。公式でマイペースと紹介されていますが、意外と気配りできる子なのかもしれませんね。

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  9. そうだったんですよ、これです!!これを求めていたんです!!
    たくさんの表情を見せてくれる、面白くて親しみの持てるキャラ!!!
    ピンク枠のプリキュアには、こういうキャラが一番です!!
    そういえば美墨さんや日向さんもこういうタイプのキャラでしたね!
    どうりではるかちゃんを見ていると懐かしい感じがするわけです。

    そして5人目の生徒会長みなみさん。
    ものすっごく 「大人」 な感じのプリキュアでした!かっこいいです!
    「乗馬」や「アーチェリー」も得意だと聞いた瞬間、別の生徒会長さんたちを想像してしまいましたがw
    パッと見、非の打ちどころの無い完璧な人のように見えますけど、
    誰も近づいてきてくれずに孤独を感じていたり、
    それを克服するために自分からはあまり近づこうとしていないですよね。
    誰かと話をするわけでもなく一人で海岸にいたりして・・・
    そこそこ成長点はありそうですけどね。

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  10. 「夢へ向かって努力する姿」

    プリンセス目指して明るく元気に努力するはるかと
    みんなのお姉さんポジションで見守るみなみがとても光った回でした
    みなみは決して天才ではなく、令嬢として「出来て当たり前」と言われつつ
    人一倍努力をして来たのだと思います
    それだけにはるかの努力を理解出来る感じですね(一緒に居てとても嬉しそうでした)
    子供の教育的にも努力とそれをちゃんと見守っているという姿が良かったです

    次回はパフを寮の生徒たちにも認めてもらうようですが、これは面白い試みと思います
    今作は入学から描かれてさらに寮生活ですが、プリキュアとしての成長だけでなく
    学園の仲間ごと一緒に成長していく姿を描くのかもしれません
    今後の生徒会長回でみなみさんが生徒たちをどうまとめるのか楽しみです

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  11. お久しぶりです。ジョンです。
    プリンセスプリキュアを観始めて、いくつか思うところがあったので、「ていおさんはどのように観てらっしゃるのだろう」と思ってこちらに足を運んだ次第です。できるだけ長文にならないように努めるので、ご参考になれば幸いです。

    そもそも子供向けの作品について意見を述べる時には、ある種の困難さ(作品の対象である児童の認識能力についての理解等)がつきまとうので、僕のスタンスとしては「作品の設定・世界観に反映される、大人たちの思想・価値観」を問題にしようと思います。

    ①まず、第1話の感想にあった、「言葉による『夢』の押し売りはしてほしくない」という意見、僕も大賛成です。
    「夢」というものを言葉で語ろうとすると、あまりに漠然としすぎていて、それはある種無責任であり、カルト的であるとさえ思います。

    ②これに付け加えるに、一つにはキャラデザの話があります。
    端的にいうと、ジェンダーの問題です。時代の潮流に逆行するかのごとく女性的すぎるんです。
    なぜこのようなキャラデザになったか。僕は「アナ雪の影響」だと断じています。ソースはありませんが、他に考えようがないので。
    ただ、そのキャラデザ、というか「プリンセスというモチーフ」がもつ意味は、「流行への迎合」以上のものがあると考えています。
    それは、(製作陣の思惑とは無関係に)前時代的な価値規範(特にジェンダー)の押し付けになり得るということです。
    プリンセスというのは、それがそもそもプリンスありきの概念であることからも分かる通り、完全に男性優位な社会の産物です。決して「強く、優しく、美しい女性の総称」ではありません。生まれの問題、あるいは王子に見初められるかの問題なのです。
    教育の初歩の段階の児童が観るアニメは、性の多様化を認めつつある社会の動向に沿ったものであるべき(理想としては、普通の男の子も観ることができるプリキュア)ではないかと、去年の秋頃から考えていた身としては、更なる逆行に頭を抱えました。が、この点については次回作以降に期待する他ないでしょう。

    ③もう一つは、主人公の夢&それを実現する手段と、プリキュアとして戦うこととの関係性についてです。
    はるかの夢は勿論「童話のプリンセスになること」です。それを実現するための手段は、強さ・優しさ・美しさ(ここに教養が含まれないこともまた問題だと考えるのですが、それはひとまず置いておきます)をすべて身につけ「た上で、王子に見初められること」です。カギ括弧内については、恐らく作中内ではプリンセスになるための条件として明示されることはないだろうと思います。
    それで、最早恒例行事のごとく数秒で受け入れられた「プリキュアとして戦うこと」についてですが、今回に関して言えば「夢を諦めないことを教えてくれたカナタへの恩義」という好意的な解釈ができる分まだ親切だと思います。ただ、問題はそこではありません。

    (1)一つには、プリキュアとして戦うことを受け入れた時点で、はるかが「プリンセスプリキュア=プリンセス」だと誤解していたことがあります。これはアロマがすぐさま否定したのでまだ良かったですが、そこをなあなあにしたままだったら完全に詐欺です。
    (2)もう一つには、戦うことでプリキュアとしての使命を果たしても、プリンセスになれるとは限らないということがあります(どうせそこがくっつくんだろう、という話ではなく)。強さ、優しさはともかく、戦いで美しさが身につくことはないだろうし、また、プリンセス候補は「少なくとも」3人いるわけです。

    つまり、プリキュアとして戦うことは、夢をかなえるための努力とは(無関係とまでは言わないにしても)異なる位相に位置していることは確かです。プリンセスになりたい、つまり「強さ、優しさ、美しさ、教養その他を身につけて玉の輿に乗りたい」という夢を叶えたいということなら、ひたすらお嬢様学校で自分磨きをすれば、達成することはそう不可能ではないでしょう。それなのに、作品の性質上戦わなければならないというだけで戦いに巻き込まれている。その点に不自然さと理不尽さを覚えるわけです。
    「夢を諦めるな」と言っておきながら、夢をかなえるための方法としてわざわざ回り道を示すのだとしたら、これは子供に対して不誠実ということにならないでしょうか。戦闘が「お約束」であるのは過去作全てにおいてですが、こうした不自然感は、僕はテーマ設定に原因があるのではないかと考えています。(ただし、過去作に関してはちゃんと分析したわけではないので、きっと反論はあるだろうと予測しています)
    なので、僕は今のところ、はるかがプリキュアとして戦う描写は、「自己犠牲の美学を説くもの」以上の意味を持たないのではないかと危惧しています。(僕が斜に構えすぎているだけのことだったら良いのですが)

    ④最後に、この世界観の中で描かれている対立項についてです。
    善悪の二項対立、勧善懲悪そのものがダメだというつもりはありません。問題は何が対立項として設定されているかです。
    今作において、それは「夢を諦めないプリキュア」vs「夢を否定するディスダーク」という形で示されています。
    一見すると十分対立できているようですが、僕は実際のところ、力関係は均衡とは程遠いものだと考えています。
    つまり、「人間一つ夢を否定された(あるいは一つの夢が実現不可能だとわかった)からといって、そんなすぐに駄目になるものだろうか」、さらに言えば「夢がないからといって絶望するか」ということです。常識的に考えて、敵側に勝ち目がなさすぎるのです。
    僕はこのテーマ設定の背後にある、製作陣が期待する教育的効果を考えてみました。それは、
    (1)「これを観て育った子供達が、将来自分の夢を諦めてしまいそうになった時に、『プリキュアたちも頑張ってたじゃん!』と奮起してほしい」
    (2)「最近の若者には夢を持っていない者が多く、嘆かわしいことだ。君たちは立派な夢を追い求めてくれ」
    というようなものだろうと思われます。僕はこのどちらも、どこかズレていると思えて仕方がありません。

    (1)については、「そもそも幼いころに抱いた夢に固執させることが良いことなのか」という疑問があります。経験からおわかりになると思いますが、子供の頃に語った夢なんて、コロコロ変わっていたのではないでしょうか。幼いころに抱く夢というのは、しばしば非現実的で、且つテンプレート化されたものだったと思います(男の子ならスポーツ選手、女の子なら花屋さん。ここにもジェンダーの問題があります)。それが成長するに従って常識を身につけて見識を広げ、様々な可能性の中から自分の適性に応じた夢を見つけていくのが一般的かつ自然だと思います。
    (2)については、「そもそも現代の社会において、将来性を感じることが益々できなくなってきている」ということへの認識が製作陣の中にどれだけあるかが疑問です。昨今では様々な技術が飛躍的に進歩し、フロンティアはどんどん開拓され、新規性を見出すのが非常に困難になっています。これはマスメディアが一つのセンセーショナルな事件を連日飽きもせずに報道し続ける現状を見れば一目瞭然だと思います。そうした中で、人々は「自分にしか務まらないこと」を見つけることが益々難しくなり、結果として「夢なんてなくても仲間内で楽しくやれればいいじゃん」という発想に行き着いてしまっているのです。
    このことを考慮せずして、一部の成功した大人たちが「夢はいいぞ!夢を持とう!」などと囃し立てるのは、僕は余りにも無責任ではないかと思うわけです。

    この無責任さはプリキュアに限った話ではなく、特にアイドルアニメにはこの傾向が顕著に見られると思います。アイカツはまだ目的と手段について現実的で、ある程度誠実だと思いますが、なかでもプリパラは(僕はまだ3話までしか観ていませんが)、逆にメタ視点なのかと疑うほどに無責任の構造が先鋭化されていると思います(手当たり次第女の子に「アイドルになる権利」を与えるお節介さ)。

    さて、結局のところ、自分でブログ作れってレベルの相当な長文になってしまい申し訳ありません。
    ただ、僕なりに誠実に批評をしようとすると、これ以上は削れませんでした。。。
    子供にも、プリキュアにも、何の罪もありません。しかし、プリキュアを作っている大人たちにはある種の認識が足りないのではないか、とどうしても思えてしまうわけです。
    ただ一方で、女児アニメ制作は数々の規制コードとの闘いであるということも理解はしているつもりです。
    とはいえ、作品に込めるメッセージについては、しっかりとした責任を持って制作に望んでほしいと思うわけです。特にそれが、将来ある子供達に向けられたものであるならば尚更です。

    この文章を読んだ方は、「コイツは作品を穿った目で見すぎていて楽しんでなさそう」と思われるかもしれません。
    しかし、そんなことはまったくありません。作品全体の構造と、ここの放送回のストーリーは、ある程度独立に楽しむことができると考えますし、実際2話の手当の時のやり取りは「あっ、いい! この二人の関係性、いい!」と純粋に楽しんで観ていました。
    なので、「清濁併せ呑む」ような楽しみ方をしているんだと思っていただけたら幸いですし、ここでの発言が何かしらの影響力を持ってくれれば、という淡い期待も持っているわけです。

    自分語りのポエムで字数を増やしてもしょうがないので、ここらで切り上げさせていただきます。
    この発言はメモ帳とかに保存することにするんで、なにか問題があるようでしたら削除して頂いて結構です。その時は自分でブログ作ります。
    では、人様のお家で不遜な真似をして申し訳ありませんでした。

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    返信
    1. 当ブログは「本気で見て本気で語る」が信条ですから、それが伝わる語りは歓迎します。


      が、「考えすぎ」ですね。

      ジョンさんの不満や危惧を解消する方向でこの物語を作った場合、
      それは確実にちびっ子にとっては「面白くない」作品に仕上がります。


      「プリンセス」の定義が一歩目から作者や視聴者のちびっ子とはまったく違うのですから。


      もちろんご自身の価値観や意思は変える必要もありませんが、今度は

      「ちっちゃい女の子が夢中になる作品とはどういうものか」
      「ちっちゃい女の子が憧れる、親しみを持てる、という意味での「プリンセス」」

      という考え方で作品を分析してみることをお勧めします

      削除
  12. やっぱり『コロコロと大袈裟に変わる表情』は、子供を画面に向けさせますね(^^)
    娘も終始、口角上がって見てましたよ。
    あと、敵キャラ(名前知らない)のリアクション、子供に大ウケでした!
    個人的にはウルフルンにかぶりますね~。
    あの、田舎のおばあちゃん回思い出しました。

    正直、第一回は子供はいいとして、私にとっては女子女子しすぎてて
    これは私は今年は見ないかも・・・
    と思ってたんですが、今回はそうでもなく、楽しく見ました。

    やっぱ
    オモシロイ
    のが好きですね私は。

    返信削除

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