2015年11月17日火曜日

Go!プリンセスプリキュア 第40話「トワの決意!空にかがやく希望の虹!」感想≪349≫

脚本=伊藤睦美
演出・絵コンテ=中村亮太
作画監督=中谷友紀子
美術=田中美紀
゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜ 

「プリキュアは心に憎しみを抱えては戦わない」

「辛い時こそ、希望のために戦いなさい」

そんな、プリキュアへの作者の想いがこもったお話でしたね!(`・ω・´)



・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜

それは作者達が長くシリーズに関わる中で心に抱いていた、

「自分がプリキュアを作るなら、どんな姿を描きたいか」
の一つだったんじゃないかと感じました。




言うなれば、監督と脚本家の「プリキュア道」。

大切な国、大切な家族。


大好きだったからこそ、それを理不尽に奪った
ディスピアが許せない!




それはごく自然な感情。
それでこそ「人間らしい」と言える。



「正義を愛し、悪を憎む」なんていう正義の味方の
定番の言葉もあります。



だけど、作者はそれとは違う考え方を
トワに促しました。


即ち


まずは自分が希望と笑顔を取り戻し、

それを広げていく事で自分の望み、幸せを取り戻す事。




▲「希望の炎」で絶望のイバラを焼き払う。



それが悪に対するものであったとしても、
「憎しみ」を心に秘めては戦わない。



「トワの心から生まれる「希望の炎」で
大好きな国を取り戻す。」


このシーンはそれを絵解きしたものだったのですね。





゚・*:.:♪*・゜゚明るい未来を取り戻したいなら、まずは自分が明るくなること・♯*:.。. :*・゜


この主張は今回が初めてではありませんね。

▲正気を取り戻したばかりの頃のトワ。


「王国を取り戻し、自分の罪が赦されるまで
自分は笑ってはいけない」


そう思っていたトワに、
作者のメッセージを託されたゆめ先生が示した答えは
  


「みんなの幸せを望むなら、まずはあなた自身がそれを取り戻しなさい」


暗い心を抱えていては幸せなど
取り戻せるわけもない。


という事でした。


今回のお話は、言わばその発展版。



クロロの涙を拭く、という行為は
トワ自身の心の変化を象徴したもの。

トワもちょっと前まで悔し涙を流してたのですから。




「ホープキングダムは取り戻して見せますわ」



いい表情ですね(´ω`*)



▲「みんなを取り戻す」。
同じ意味の言葉でも、そこに乗っている想いは
この時とはまったく違っています。



憎しみを力に換えて願いを成就させるのではなく、
希望を力に換えて願いをかなえる。







その姿は正に



ホープキングダムの王女!





ですね!







それに、いまのトワには

その夢をともに願い、支えてくれる仲間も居る。



お兄様も居る。




敵がゼツボーだろうがメツボーだろうが、
負ける道理がありませんね!



王城にかかる4条の虹。

これを一つずつ取り戻していく。
そのときに王国は元の姿に戻るのでしょう。





゚・*:.:♪*・゜゚「愛ゆえに」・♯*:.。. :*



「愛するが故に憎しみが生まれる」

そんなことを主題にした作品がありました。



トワも、愛ゆえに憎しみを抱きかけました。



だけど、行き着いた答えはそれとは違うものでした。



「愛ゆえに憎しみが生まれる。
それに対してどう向き合うか」

本作の答えは、

「憎しみにとらわれず、希望を持って困難に対するべし。」





どちらが正しいというのではなく、
この作者達の答えは、こういうことなんだ。



という意思が感じられました。






しかしついでに言うと、このお話の中には
「愛」が沢山描かれていました。

その言葉は聞かれずとも、確かにそこにありました。


「愛を描くならば言葉にすべき」と考える人も
居たようですが、この作品を見た後にはやはり私は

「愛はそう頻繁に言葉にしない方が
その本質は伝わりやすい」
と感じてしまいます。




もちろん、場合にもよりますが。

「100がダメだからゼロが正解」
と考えるのは愚かです。念のため。







゚・*:.:♪*・゜゚すごいのはそれだけじゃない・♯*:.。. :*・゜


感心したのがそれだけだったら、
あんな勿体つけた記事なんか書きません。


私が「すごい」と思ったところがあと二つあります。



ひとつは



今回のお話はそもそも

「説明回」だったということです。



21話でカナタと別れ、
35話で体は戻ったけど記憶が戻らない。

「カナタの記憶を取り戻す」

という中間目標を据えてこれまでやってきましたが、


それが前回で解消されましたから、
今回はまた新しい物語の芯を示す必要がありました。




「ここから先はるかたちは何を目指して活動していくのか」を
キッパリ言う。


即ち

「王国を、取り戻す!」



というのが今回のお話の一番大事な役目でした。

ほかにも、なぜこんな状況になったかとか
元はどうだったとか、そういう細かい説明が沢山。





※  ※  ※


それが分っていただけに、
今回は軽い気持ちで見られる・・と、

私は完全に油断をしていました。




まさか・・・


その説明に乗せて、トワの感情がたっぷり描かれ!



プリキュアイズムもしっかり見せて!



カナタも「プリキュア達を導くアドバイザー」として
しっかり機能してたし!


脇役に下がりながらも、しっかりと「仲間」らしさを見せ、
「ただの付き添い」にはならなかった3人。


※このシーンを思い出した。






そして!




魚おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


トワッちかわええええええええええええええ




キャラ演出に全く隙がありませんね!(`・ω・´)





そうそう、ずっとそばに居たから忘れてたけど、

トワとカナタは幼少の頃に生き別れ、
21話で再会出来た(気絶)・・・と思ったらすぐにまた
引き離されてしまって、

35話で今度こそ再会出来たと思ったら
記憶をなくしてしまっていて・・・




なんとまあ、幼少の頃に分かれてしまったお兄様と、
今回(前回)でようやく再会を果たすことが出来たのでしたね!


そりゃはしゃぎますわね!!うん!


その辺の説明からしっかりしてくれたから
感情移入しやすかった。


トワは本来、こんなに表情を崩すキャラじゃない。

でもこの状況ではそれも納得。



それこそが自然。

でありながら、あざとさをも引き立たせるという
ニクい仕掛け。




゚・*:.:♪*・そして脇役の使い方゜゚・♯*:.。. :*・゜

最後に、もう一つすごいと思ったのが

これ!!!!!!!(`・ω・´)





一時は




こんなスーパーガッカリの二の舞を
覚悟してましたが、


(これは当時ひどいブーイングでしたもんね・・・
このあとに何のフォローもなし!!

現に、この画像はグーグルに「おぬしたちで」と打ち込んだだけで
「おぬしたちでござったか」と検索候補が表示され、
そこで拾ってきたものです。


スマイル大好きな私がいまだに思い出しては
「そりゃないぜ・・」と思う数少ない不満点。)




当然、それを知る(あるいは自身もそう思ったか)田中監督が
同じ轍を踏むわけがありませんね!



映画でも出番があったし、これまでも
チョイチョイ見切れてましたが、今回は

いいところで使ってきましたね~!




「かつてのホープキングダムの美しさ」や
「虹」の存在を、この子の気の弱さに乗せて
自然に説明しつつ


「助けを必要としている、か弱い存在」として、

トワの心を変えるきっかけの役目も果たしています。





こうしてトワは、憎しみや怒りではなく、
「誰かに希望を与える、そのために戦う」という

答えを見つけることが出来ました。





彼の「弱さ」が効果的に使われています。








゚・*:.:♪*・確かに見える、フィードバックの跡゜゚・♯*:.。. :*・゜


物語終盤まで海外出張や大使館でお留守番というような
雑な扱いではなく、

しっかりプリキュアに寄り添って
「ともに成長し」、「時にはアドバイスをする」

カナタ。

「おぬしでござったか!」で出番終了にせず、
その後もしっかり役目を続けるクロロ。


「キャラクターを丁寧に描こう」

「脇役も雑には扱わない」


過去の反省点としっかり向き合って作品を作ろう
という意志が、確かにここに現れています。







さあそんな中で
ついにゆいちゃん回ですよ!!!!


「プリキュアじゃない子」なのに毎回しっかり存在感を
アピールしてきたゆいちゃん!



果たしてゆいちゃんは「見守るだけの存在」なのか。

それだけのためにこれまでプリキュアたちに寄り添ってきたのか!?




「プリキュア達を見守り、支える存在」。


それを絵解きする何かをきっと、
この作者たちは用意しているはず!




そんな期待をせずにいられませんね。












とは言うものの、

私は変身を期待してるわけじゃありません。


そういう表面的なものよりも、


こういう中身の詰まってる、アツい姿
見られるかどうかが大事なのです!!











もちろん、したらしたで喜ぶんでしょうけどね。




でも、仮にそれがキュアフラワーみたいな中途半端な
ものだったら私は逆に怒るでしょうね。

つぼみのばあちゃんとゆいちゃんでは作中の扱いからして違うのですし。







゚・*:.:♪*・゜゚画像でコメント・♯*:.。. :*・゜

(`・ω・´;)

何を考えているんだこの爺さんは・・・┌(^o^ ┐)┐





そして、ヴァイオリンをまたしてもポンと。

まるでジャムおじさんが動物たちにタダでパンを配るかのように・・・







・・・否。


カナタはちがうか。工房で掃除や手伝いくらいはしただろうし。




殆ど働く気配すら見せなかったアイツとは違いますよね。





ゆいちゃんもこの表情。

キャラデザの人がやるんだから
こういう崩し方もオッケーなのでしょう。


うん。いいと思います(´ω`*)

ロックは悪霊だったのか・・

どうりで・・・


カエルがネコになるなんておかしいと思ってた。




この合奏、綺麗でしたね・・・・


私は思わずスピーカーの音量を上げましたよ。(゚ω゚)



※  ※  ※


今回も印象に残る、とても良い演出でしたね!

脚本の良さ、何を描くべきかをしっかり理解し、
それを引き立たせる見せ方のアイディアが詰まっていました。


誰だ一体!


・・・と思ったらこの人か!





なるほどなぁ(´ω`*)




あの時は本当に申し訳なかったお


ありゃなんだったんだろうな。
調子悪かったのかな。


重要な回で起用されている所を見ても、
その実力は信用されているに違いないな!




゚・*:.:♪*・゜゚呪いから幸福は生まれない・♯*:.。. :*・゜


愛するがゆえに憎しみが生まれるのだとしても、

恨みや呪いは、それが成就したところで
当人が心から満たされることというのはあまり無いように思います。


国家でも個人でも、恨みを動機に行動する者が
穏やかな笑顔をたたえる姿というのは、私はお目にかかったことはありません。


呪いと恨みが悪循環を繰り返して取り返しが付かなくなった
例なら、私はニュースなどでよく見かけます。



逆に、苦しくとも未来に希望を持って生きる人たちが
苦境を嘆く姿というのもあまり想像が出来ません。

私のばあちゃんが正にそういう人だからかもしれませんが。




これは子供番組のはずですが、

大人の私でもこうして頭で噛めば噛むだけ味が染み出してきます。

哲学的なことを考えさせてくれる作品ですね。



それは、作者達が考え続けてきた

「プリキュアとは」「正義の味方とは」「仲間とは」「希望とは」
という哲学が、作中に分りやすく織り込まれているからに違いありません。

9 件のコメント:

  1. 負けるもんか「あの人に勝ちたい」の感情とあの人は成功したいいなぁ私も、の感情というか気持ちは似ているようで違うと私は考えます。
    それと似た意味で、今回のお話はトワは憎しみや苦しみ、今までの罪の感情を超えて自分の故郷を取り戻すため、みんなの笑顔を守るために戦うという決意をする回でしたね。
    カナタは完全に偶然運良く助かった観たいですね。私は最初カナタはディスピアに洗脳されていて敵になるのでは?!と考えていたのですが...疑いすぎでしたww

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  2. ここからは、プリキュア4人それぞれの主張や夢なんかをハッキリさせる回が続くというか、
    『スマイル』 の40~44話のような感じで、
    メンバー全員の主張の集大成(終着点?)となる回が続くんでしょうか。
    それに王国(各プリンセスプリキュアの城)を奪還していく物語を
    絡めながら進めていく感じで。

    スマイルのアレはネットでもなかなか評判が良かったようなので、
    もしそういう流れになるのなら、個人的には嬉しいんですけどねw
    (でもそうなると最終回あたりが不安になりますが、今年は大丈夫そう…ですよね?)

    次回はゆいちゃん回のようですが、
    プリキュアの夢を後ろで応援してきた 「変身しない子」 の主張も、
    次回で決着がつきそうですね。

    最終回も近くなってきたので、そろそろ最終決戦に向けて
    準備していく段階ではないか、と思います。

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    1. 今 『ふたりはプリキュアMax Heart』 のDVDを借りて見ているのですが、

      29話に、「お兄ちゃんを慕ってついていく」 小さな女の子(cv 沢城みゆき)がいました!!
      トワさんと同じ方が声を演じられています!!!
      その時は女の子とルルンを重ねることで、ポルンの心を少し変化させるためだけのキャラだったのですが…
      テンションが上がってしまい、いても立ってもいられずコメントしてしまいましたw

      まさかとは思いますけど、トワさんの声優さんの人選って、
      これのオマージュの意味もあったんですかね?
      どちらも同じ 「お兄ちゃん大好きな女の子」 ですし……考え過ぎでしょうか?
      初代のふたりとプリンセスプリキュアにものすごく意外な部分で繋がりを感じました!!!

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  3. ああ、凄く良かった・・
    トワちゃんに惚れてしまうがなぁ・・
    ホープキングダム一派は変身後もスカーレットと呼ばず「トワ」と呼んだことで
    スカーレットとしてではなく、あくまでもトワの思いであることを強調していた様に思いました

    まだ題材の決まっていないらしいオールスターズ
    パッションとスカーレットのコラボ見れたら、今から考えただけでも涙流しそうだ


    次回「ゆいちゃん」また楽しみっす。

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    1. オールスターズと言えば
      チョッピのあの声が聴けなくなったのは・・
      真に寂しく思います。・・合掌

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  4. パフの水気たっぷりのタオルでの窓拭きとか、いちいちトワイライトに反応するシャット(しかも出番それだけ)とか…
    今まで語られなかった王国の過去とプリキュア側のこれからの戦いを示しつつも細かいトコをしっかり押さえているのは見事。
    ほのぼのムードを一転、厳しい現実を突き付けるプリキュアアイテムの非情なことよ。
    しかしゆいちゃんをしっかり連れて行くとはわかっていらっしゃるアイテムさんです。

    しかしカナタさんは持ち物がことごとくプリキュアアイテムになってるんですね。
    バイオリン、自宅(城)、お礼としてもらったプレゼントまで…
    これ、男性はプリキュアに搾取される運命だという暗喩なのかもしれませんね。
    しかしそれを恨むことなく、むしろプリキュアの力になれて喜ぶべきことである、と。
    まさに愛ですね。

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    1. >バイオリン、自宅(城)、お礼としてもらったプレゼントまで

      あ、ホンマや・・・

      かわいそうや・・・



      (`;ω;')ううッ!

      削除
  5. 雑誌の記事からですが、鷲尾さんがTVシリーズの立ち上げをバックアップした際、初めに

    キャラクターの人となりを理解した上で、何を考えてそのような行動をするのか?
    事が起きたら4人はそれぞれどういうリアクションをするのか?という点を考えるということで
    「感情の流れをきちんと追って欲しい。」と意見したそうです。

    また、この作品における『プリンセス』とは何か?どんな人を指しているのか?ということで
    「作品のコンセプトをしっかり考えましょう。」とも話をしたそうです。
    そこで「つよく、やさしく、美しく」が決まったそうです。

    この話も、「お兄様大好き」「幼い頃から生き別れて、やっと二人が正常な状態で再開」
    などという、トワの性格や境遇を踏まえた上での冒頭でのはしゃぎっぷりや

    故郷の惨状を目の前にしても挫けることなく王国を取り戻そうとする強さ
    怒りや悲しみに心が囚われそうになりながらも、怯えるか弱き王国の民を勇気付ける優しさ

    そして、キャラデザの人が描くトワのポンコツっぷりによるあざと・・・じゃなくて
    トワの優しさや気高さが描かれることにより一層引き立つ美しさ

    と、原点に対して忠実な作りをしているから、一本芯の通ったお話になり
    そこに肉付けされていく数々のアイディアが
    作品をより一層盛り上がるものに仕上げているのだなぁ・・・と、納得しました。

    説明回であるはずなのに、いえ、説明回ということを逆手にとって
    冒頭の両親の言葉のフリから物語の転に繋げる脚本の妙や
    王国の情景、両親、親子、兄妹、国の民を説明を交えて描きつつ、それらが単に説明に終わらず
    話の随所に落とし込まれていく演出(コンテ)の上手さに感心しました。
    個人的には、『何故トワが王国の民の希望であったか』が理解できたのも良かったです。

    次回は、監督曰く『物語のヒロイン』であり、ある意味『一番強いのかもしれない』という
    彼女の夢を、花のプリンセスの作者である学園マザーと絡めて、どう料理するのか楽しみですね。

    返信削除
  6. 今回も良かったですね。

    オープニングではカナタ一人でバイオリンを弾いていてたので、
    「あれ?二人で奏でるのが夢だったはずでは?」と思いましたが、
    これは前フリだったのですね。
    カナタの記憶が戻っていることをさらりと表現しつつ、次は二人で奏でますよ、と。

    油断していたので今話のクライマックスで来るとは思いませんでした。

    暗い闇の中に響く、美しい希望の旋律。
    「カナタを探し出し、二人で奏でる」という、ある意味個人的な夢を叶えただけに留まらず
    「この音色を響かせるために王国を取り戻す」という決意に昇華しています。
    それに呼応したキーを発動させることで、茨を払い国土の一部を奪還する。
    この一連の流れは、絵的にもわかり易いですし上手い!と思いました。

    監督はバイオリンのおもちゃの扱いに困ったということですが・・・
    大変効果的に使われていますよね。

    返信削除

※意見交換の際にややこしくなるので、匿名での投稿はご遠慮ください。
なんでもいいからHNを名乗って頂けます様お願いします。

匿名でのコメントは削除致します。

※投稿が反映されるまでには時間がかかることがあります。

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