2017年10月22日日曜日

キラキラ☆プリキュアアラモード 第37話「サリュー!シエル、フランスへ去るぅー!?」

脚本=村山 功
演出・絵コンテ=宮元宏彰
作画監督=松浦仁美
美術=黄 国威
文字数2548【賛】

これは・・見事!!
脚本・演出・作画(お菓子のデザイン含めて)
非常に丁寧で味わい深いお話でしたね!!

プリアラ37話、あなたの感想は?



「ビジネスライクな経営者がジャムおじさん的経営のきらパティに来たら?」

そんな騒動で主役6人に加えてビブリーまで、
面白いリアクションが引き出されていて楽しかったです。


このオーバーな表情・リアクションは、
「ここはそういうオモシロをやるところだ!」
という演出家の意思を感じますよね。

作画もそのノリを分かって描いているのが分かります。

本来退屈なビジネスマンの説教。それを
楽しいコントに仕上げるのはみんなのリアクションです。

本当に、ころころ変わる表情が楽しい。

ひまりんにも活躍(?)のチャンスが。

それから感心したのが
「キャラクターの分かりやすさ」!



この僅かなシーンだけでこのシェフとソレーヌの人柄がどんなものか、
そのツカミが出来ていました。

説明セリフも使っちゃいましたが、
的確で無駄が無い言葉選びだったと思います。


そして彼女が投入された理由は、
シエルの心を描くため。シエルの心を試すため。
だったんですね。






シエルはもともと
「伝説のパティシエール・プリキュア」になるのが夢で
お菓子の修行をしていたわけで、
いつの間にかその夢は叶っていたわけです。

「次は何を目指すのか?」
それを見つけ出すのが、シエルの物語。
・・なのかもしれません。


今回ソレーヌがいちご坂を否定し、
強引にシエルを連れ戻そうとしたのは、

シエルに「どうしてきらパティに居るのかを考えさせる、
あるいは再確認させる」
ためでした。


そしてシエルの悩みは仲間の悩み・
みんなの物語にもなりました。

みんな言葉には出さないけど、
「友達と別れたくない、でも」
「シエルに夢があるなら引き止めちゃいけない」


そんなことを考えているのがよく描かれていましたよね。

静かだけど、心を感じるいい時間でした。
ギャグは最初にたっぷりやったわけですし。



そして5人はもちろんですが、
ビブリーが絡んでいたのがいいですよね!


33話でシエルの店に行ったことにされて以来大した見せ場が無く、

「何のために投入されたキャラクターなのかわかんない。
キラキラルクリーマーの前から思わせぶりに登場してたのに、
一番の山場(クリーマー登場)でスルーされた挙句シエルの店に
押し込んで出番終了って?どういうつもりなの?」

状態が続いていましたが、



今回遂に、物語の肝心なところで機能してくれました。

そうか、ビブリーはシエルの物語のためにあるのか。
(今のところはそうとしか見えない)



細かく言えば色々文句はあるけど、
とりあえずビブリーがジョー岡田状態にならなくてよかった。

おうおう、とんだツンデレだ。
いまどき逆に珍しいくらいのコテコテ具合。

いいんじゃない?


「心を描く」という意味ではこういうアイディアも
よかったですよね!


状況説明に言葉を使っても、心を描くのは言葉ではなく
絵を使っています。


このカットもいい!
夢について考えながら、師匠の背中を見る。


ここも、心が感じられて好きです。



しかしシエルはフランスへ帰りたかったからではなく、
きらパティを離れたくなくて悩んでいたんですね。


そして、ビブリーのアドバイスもあり
「キラパティの皆が好き。だから残る!」
という選択をしたんです。


この場面、シエルはもともとほぼいちかとの絡みしかなかったので
(ゆかりとの絡みはイマイチでしたし)
「残りたい」といわせる根拠に「友達との楽しい思い出」という
定番の切り札は使えませんでした。

しかしいちかとの絡みのなかには
▲コレがありました。

いちかのひらめきとキラキラルを生み出す心。
作者は、これをシエルを引き止める切欠にしたんです。


この筋書きを考えたのが構成なのか脚本なのかは分かりませんが、
上手い!と思いました。



戦闘シーンもアイディアがあって面白かったですね!

分裂して避ける敵!

それをやっつけるのに
片割れを投げつける。というアイディア。


これなら、殴る蹴る封印・変わり映えしない飛び道具アクションでも
しっかり見ごたえが出せますね!


プリキュアのアクションの面白さは
敵のデザイン・戦法が鍵ってわけですね。

力持ちのあおいちゃんに見せ場が!
いいですねー

今年は担当者がいなかったか・・


いや、ひまりんはキャラを壊さない範囲で頑張った!



※  脚本  ※

村山さんの脚本に対しては去年、私は技術面から考え方まで散々嫌味を言い続けましたし
皆さんのコメント欄を見る限り「村山アレルギー」と呼べるものが蔓延しているようにも
感じられる状況でしたが・・・

それはそれ。これはこれ。今回のお仕事はお見事だったと思います。

こうしたキャラクターの心を描くのは演出家の腕次第ですし

シエルのいざというとき力になるのがビブリーというのは
監督・構成が決めていたことかも知れませんが


物語の転・要の部分にしっかり納得できる
具体的なアイディアがあったのも

ゲストの登場を利用して主要キャラ全員の
リアクションを引き出した段取りも

シエルの空手が三日坊主ではなかったと分かる気遣いも

「相手を思いやることをいちかから学んだ」
「キラパティ・いちご坂は地味でも、パリにはない魅力・
自分には無い発見がある」

それを、お菓子を通じてソレーヌに伝えるアイディアも。

演出家が脚本を弄ったのでなければ、脚本家の知恵のおかげであるはずです。



パティシエモノで、相手が洋菓子店オーナーなら、
説得は言葉よりも料理ですよね。



ともかく、肝心なところをしっかり抑えた物語構成でした。

▲これは言わば「村山ギャグ」。
いや、いいじゃないですか。

もし物語が雑だったら「小細工!」
なんてケチつけてたと思いますが

肝心なところがしっかりしてたんですから
ここも気持ちよく「面白いシャレじゃん」と思うことが出来ます。


※  画像でコメント  ※

・・・・・・・・うぬぬ・・・我慢できない。

女性菓子職人は「パティシエール」だよ!!!!!!
パリジャン・パリジェンヌとか言ってるくせになんでそこだけ男性形だよ!!





なっとくいかない!!!!!


エセ外人めy=ー(´゚ω゚)・∵.ターン








取り乱しまして失礼しました。






長老いいね。コスプレにあうよ。非常に。
あとペコリンかわいい。




やっぱり長老は死霊ってことだよな。
振る舞いがポップだからスルーできるだけで。


ん?ここへきてずいぶんユルそうなネタをやるんですな。

かわ・・

かわ・・いいのか・・?

この絵だけだとまるで30年前のアニメのキャラみたいだけど。



7 件のコメント:

  1. 今回は映画の前振り含めてよく出来ていましたね。シエル以外のキャラも存在感ありました。特にビブリーのツンデレぶりは良かったです。は
    内容についても現実的なオーナーが、最後にフランス産のバターで心の故郷とでも言うのでしょうか、スイーツの根本的な暖かさ、そういうものを感じとったシーンは印象的でした。作画も綺麗で良かったですね。
    懸念された村山さんも今回はいい仕事をされました。どうやら与えられた既存の設定からは良い仕事が出来るようで。無から設定を考えるのは苦手のようですね。例えば野球で先発はイマイチだけど、リリーフとしては優秀かもと。でもロングになると打ち込まれそうな。ともかくこれなら映画も安心出来そうです。

    師匠も出てきましたが、あの態度だとシエルは押し掛け弟子なのですかね? 来週確認しましょうか。



    返信削除
  2. 今回は本当に脚本も演出も冴えてましたよね。レギュラーキャラも誰一人空気になりませんでしたし。
    DX3部作の素晴らしさからもわかるとおり、村山氏は本当に「すでに出来上がったキャラを上手に扱う」ことには
    長けていると思うんです。どんな多人数であろうとそれをやってのけられる。ただ一から自分でキャラを作るとなると……で。オリジナルより二次創作の方が得意な同人タイプとでも申しましょうか。

    返信削除
  3. パティシエ・シエル、すなわちシエルは男の娘という可能性が(ないない)

    返信削除
  4. 今回のお話は素晴らしかったと思います。
    素晴らしい点の大半は、もうていお様がレビューされているので、そちらを読めば完璧なのですが、個人的に特に感じ入った点は、ビブリーがシエルに対して「他人なんか関係ない、自分の為」と言って背中を押すところです。

    このセリフ、色々な映画や小説や漫画などでも「自己実現の為に頑張れ」という意味に於いてポジティブに解釈出来ますし、当然ポジティブな発言なのですが、今作キラプリに登場するプリキュア達が言うには、なかなか難しいセリフなのではないかと思いました。

    シエルを除く主要キャラ四人の中で、シエルの背中を押せるくらいに近しい人物、あるいは他人の悩みに敏感に反応して背中を押せる人物、となると、いちかとあきら、という感じなのですが、この二人はどちらも「困っている他人を救う事が自分の幸せに繋がるので自分は我慢出来る範囲で我慢する」という側面を強く押し出しているキャラであり(色んな側面はちゃんと描かれているにしても)、「他人は関係ない、自分の為に夢を叶えろ」とは、ちょっと言えない二人ではないかなと。

    特に、シエルとのつながりが強かったいちかなどは、本来シエルの背中を押せるキャラだったと思うのですが、しかし母親帰国のエピソードを見ても判る通り、「筋目がつき正しい事であれば、多少の負担を自分が被っても耐えられる、耐える事が出来るのも正しいと信じる想いがあるから」という姿勢でキャラクターが完成してしまったので、シエルの実力を見抜き、シエルの為に力を注ぎ、シエルの未来を真剣に考えるソレーヌの行動に誤りや打算の影が無い以上、「他人は関係ない、自分の為に夢を叶えろ」というシンプルな言葉を掛ける事が出来ない、複雑に物事を考える(大人に近い)キャラクターになりつつあると思います。

    そう考えると、いちかと同じくらいシエルに対して思い入れがあり、そして恩義を感じているであろうビブリーに「他人は関係ない、自分の為に夢を叶えろ」と言わせるのはとても見事だと感じました。

    確かにポジティブで説得力のある言葉なのですが、言うべき場所やタイミングを間違えれば、ネガティブで自分勝手な言葉と解釈する人も出て来そうな言葉である為、これをプリキュアたちに言わせるのは難しく(言葉を変えれば可能かも知れませんが、多分説明的になり過ぎるので)、ビブリーという、ちょっと斜に構えたキャラに言わせる事で「この子なら言いそう」「でもこの子はシエルに恩を感じているから良い意味で言っているに違いない」と、キャラ性を以って言葉に説得力を持たせ、尚且つ曲解されてもビブリーなら言うだろうし、シエルならビブリーを汲み取るだろう、という過去の伏線を考慮する余地もあり、隙の無い名セリフとして完成していたと思いました。(そのワリには正確にせりふを覚えてないんですが・・・)

    今回は他の箇所でも、細かな点で歯車のかみ合った、しっかりしたシナリオ作りが成されていたと感じました。
    シエルの背中を押すには至らなかったいちかだけど、シエルに独立のきっかけを与える一端になっているのはいちかのスイーツに対する想いであり、その事も過去エピソードの中でちゃんと描かれていたので、しっかりと汲み取る事が出来ました。

    余談ですが、私は過去にあったいちかママ帰国のエピソードが好きでは無く、(色々と理由はあるのですが特に)それは、シナリオの完成度や演出その他色々な構成は完璧に近い素晴らしい出来であっただけに、余計に「この方向でいちかが納得したなら、それはもう、この子はもう清濁併せ呑む意味をきちんと弁え、滅私の中にも理があると理解出来る大人になったという事なので、今後どんなエピソードを積み上げても成長の仕方が歪に感じられ嫌だ」と思ったからなのですが。
    しかし今回のシエルのエピソードで、その辺りの感覚が薄らぎ「ああいう成長の仕方をしてしまったからこそ、逆に言えない言葉も出て来る、そのあたりにも成長の余地や子供らしい未熟さが感じられて面白いな」と、その構成の妙に納得した想いです。

    とにかくお見事でした。

    返信削除
  5. ななしのごんべえ丼2017年10月22日 18:36

    非常にいいお話でしたね。
    弟についても悩んでやれよって思ったのはちょっとありますがしかし映画中の描写を見るとピカリオも一緒に修行していただろうになぜ屋根裏的な場所に居たのでしょうか?
    ジャン=ピエールからお墨付きを貰ったって感じなのでしょうか?来週ですが映画が待ち遠しいですね。
    ああ、あと秋映画で前作キャラが出るって言うのは人数が減ったわけですしそもそも最終回でコラボしてんだから良いんじゃないの?的な気持ちでしたね。
    個人的に好きなシーンはオーナーが並んでないことにしっかり文句をいったビブリーさんでしょうか。真面目にやってんだなって思いました。
    しかしオーナーに会ったのが人間化した後ってことはピカリオが居なくなって少し?後って考えるとシエルェ・・・って気持ちになっちゃいますね。
    オーナーとの会話から弟居るって知らなそうですし。

    返信削除
  6. 「村山功」の文字を見て驚きました。まさかこんなにも見事な物語を作られるとは!!

    最初にソレーヌさんが登場した時は、
    あまりのパリ推しに「なんだこの人はパリに縛られ過ぎじゃないの?」って思ったのですが、
    それはスイーツの都パリで洋菓子店を営む者としての誇り故、
    そこでシエルを育てて正真正銘の超一流「パティシエール」にするため、

    そして何より、シエルに「夢の分かれ道を自分で決断させる」ためにそうしていたんですね。

    シエルのパリ行きについてみんなで悩む場面で、あおいがギターいじってたのには感心しました。
    あおいもまたシエルと同じく「夢追い人」ですからね。

    ビブリーが大活躍しましたね。まさか悩むシエルを手助けしてあげるとは!
    ノワール様のことしか考えてなかった頃を思うと、この成長具合は本当すごいですね。
    活躍が最小限に抑えられてるのは、増子美香現象への対策でしょうか?

    エリシオが物語に一切絡んでないのが少しだけ気になりましたが、
    シリアスになりがちな物語にギャグと楽しい絵を追加するのに一役買ってくれました。

    今回はキャラ演出的な面でも「満足」すぎる回でした。
    キャラクターへの愛情を感じました。

    返信削除
  7. 一部を除いて素晴らしかったので、差し引きゼロにしました。

    シエルの才能を評価しつつもあくまでビジネス最優先のソレーヌ、褒められたのは嬉しいもののいちご坂を離れたくないシエル、シエルの飛躍のチャンスとわかってはいても別れたくないキラパティメンバーとビブリー、それぞれの主張と胸中が丁寧に描かれていたと思います。

    シエルがきちんと空手を続けていたり、あおいがギターの練習をしていたりと、短いシーンでキャラクターの個性を描かれていたのも良かったです。
    仲間になって以降、元々ツンデレに定評のあるビブリーでしたが、それを活かしてシエルの背中を押す展開は王道ながらも盛り上がります。

    しかし、どうしても我慢できなかったのが、キラパティメンバーのリアクションです。
    パリに帰って欲しくないという想いが全員共通なのは当然ですが、全員がソレーヌに断固反対・表情を曇らせて俯くだけの同じ様なリアクションなのが不自然に感じました。
    例えば、シエルがパリに帰ると思い込んで明るく送り出そうとする、もしくは逆に悲しみの余り涙を流したり、ソレーヌにパリといちご坂の差を突きつけられて流されてしまうメンバーが現れて良いと思うんです。こういう時こそ、リアクションの違いで個性を際立たせる絶好の機会だっただけに、本当に残念でした。

    また、本来ならば主人公が担当すべきシエルの後押しをビブリーが担ってしまった分、とばっちりでいちかが空気になってしまいました。
    今回に限らず、いちかは主人公らしいカリスマを発揮する機会は度々訪れるのに、他の人物にお株を奪われる展開が少なくなく、本当に可哀想です。

    とはいえ、ストーリーは不満点を相殺するには十分な内容だったのも確かで、そこそこ楽しめました。
    次回はペコリンが擬人化。ピカリオとシエル、前例が二件もある中、どこまで主張できるのか注目です。

    返信削除

※意見交換の際にややこしくなるので、匿名での投稿はご遠慮ください。
なんでもいいからHNを名乗って頂けます様お願いします。

匿名でのコメントは削除します。

※投稿が反映されるまでには時間がかかることがあります。

ていお亭・イベント参加情報

日時 場所 イベント名 配置番号 新刊 9/23 国際展示場 僕らのラブライブ20 申込完了 〇 10/7 日本橋プラザマーム アクアマリンドリーム4 申込完了 copy 11/3 沼津プラザヴェルデ ...