女性のための番組ですから

「男は理屈で納得する」「女は感情で納得する」

なんて話はよく聞きますよね。
例外なんて挙げたらキリが無いですが、一般論としては私も「そうだ」と思います。

そしてプリキュアは幼い「女性向け」の作品である以上、
女性が「納得する」と言うのなら、

自分自身はそれが納得できなかったとしても、
理屈馬鹿の主義として受け入れることは出来ます。
(自分の意見は書くけども、それとは別の大前提として。)

今回のママとの会話からのはなの立ち直りについて、
私は「質問に答えてないじゃんか」
と思ったものでしたが

(山)さんのコメント
でもね、年頃の女の子が、悩んでる時に、本当に必要なのは、
解決してあげる事ではなく、親身になって、話を聞いて、
傍に居てあげる事、「母親の優しさ」だそうです。

これを拝見して一つ納得することが出来ました。


なるほど、女性の心の問題の解決は理屈よりも大事なものがあるのかもしれないのか・・


この脚本を書いたのも女性ですし、まして女の子に向けて作られた作品ですし、

そうなると、ガチガチの理屈主義で作品を骨組みから設計図まで暴こうとする
私のような見方では肝心のところが見えないのかもしれません。

※  ※  ※

話が遡りますが、去年のプリアラの番組開始前の暮田監督のインタビューに
こんな言葉がありました。

「暮田:ゆかり回のシナリオが上がったとき、「本当にこれでいいのかな?」と、
僕らでもわかりかねるところがありました(中略
男からすると、少し行動がぶれているように見えるかもしれません。
でも女の子からすると、これは全然ありなんだと思います。」

(山)さんのコメントを読んで、「これがそれか」と思いました。


とすると、私は「雑なところが気に入らない!」と文句ブーブーだった
プリアラ25話ゆかり結婚回も
実は雑ではなくて、女性的感覚では理にかなっていたのかもしれないな・・

私が学んできた物語設計の基礎から見れば不条理でも、
「女性が好む話の作り方」から見ると不条理では無かった、と。

※  ※  ※

ちょうど先日、プリアラ全話まとめ記事でしめじさんが

色々な感想を見た結果、結局のところ、キラプリは男性の方には少し共感しづらい作品だったのではないかと。
・ゆかりの心情や考え方
・ノワールがあの行動に至った理由
特にこの2つについて、理解できるかできないかでキラプリの評価は大きく変わってくると思います。

ゆかりというキャラはとても女性らしい"女性"の考え方や持っており、それが大きく表に出た25話は男女で大きく感想が違いそうですね。

というコメントをくれていました。

ゆかり回は殆どが坪田さんの担当であり、そして女性ウケはよかった。

きれーーに意見は真っ二つでしたもんね。

ていおブログを読みに来てくれる人の男女比率は分かりませんが、
仮に半々だとすると、この結果にも納得できる気がしますね。


私はこの回、「坪田さんはお調子にお乗りになられたのだろう」と書きましたが
そのお調子は悪い意味ではなく寧ろ良い意味で、だったのかもしれない・・
と今更ながらに思いなおしているところです。

いや、少なくとも5割の方にはそうであったに違いないのです。


※  ※  ※

とはいえ、やはり「ていおブログ」はていおの感想を書く場所ですから
記事はこれからも「作家目線」「理屈馬鹿」「男性的な価値観」を前提に書くことになります。
(それ以外には出来ません)

親御さんや女性ならではの視点や考察は、
皆様のコメントに頼らせていただきたいと思います。

この記事のような新しい気づきが見えてくるのも
自分では持ちえない他の方の価値観に触れることが出来るおかげです。

あ、「考察」といえば。

今回はコメント欄を拝見するに
「この絵やセリフには作者のどんな意図が込められていたのか」
等を語り合う事が出来ていると思います。

それは記事のPVにも反映されていて、いつもより閲覧数が多くなっています。

文句や不満もあります。だけどそれだけじゃない
「考えさせてくれるだけのもの」がある事が、
作品を追っかけている者にとっては嬉しいです。


そしてそれは、作者が「作品・キャラクターをどのように描き伝えようか
知恵を絞っている事・その技術がある事」に由来していると私は思います。

7 件のコメント:

  1. 私も(山)さんのコメントは興味深かったです。
    あの母娘のシーンは、「女性同士では自然」
    なものなんだな、と。

    心理学の本によれば、男性は悩みを相談されると
    「問題の解決策」を提示するそうです。
    ただし、女性が悩みを相談した場合、
    求めるものは解決策ではなく、「共感」であると。

    はなママが示したのは共感ではなくいたわり?でしたが、
    やはり解決策ではありません。
    このあたりは確かに男性とは違っていそうです。

    ていおさんが考えた「私だったら(中略)という事を
    教えるような話にするかな・・」というのは、言い換えると
    「相手が次にとるべき行動を、自ら気づかせる」
    ということですよね。

    これがはなに対して有効的かは置いといて、
    かなり「男性らしい」考えだと思います。
    劇中のはなママとの違いが面白いですね。


    プリアラ25話についてですが、当時の私は
    「かなり良かった」と書いていました
    (ちなみに、私は男です)。

    さらに、「女性らしさ」「男女のすれ違い」
    という部分に言及しています。
    いま見るとちょっと驚きですね。

    これはおそらく偶然ではなく、坪田さんの
    「女性視点」がそれぞれの作品において
    別の形で表現された、ということなのでしょう。

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  2. 通りすがり2018年4月18日 23:17

    そういう回があるのは良いと思います。
    でも「女性の考える女の子のために」という一種保守的な作風をアニメ版プリキュアには求めていません。
    ましてやそれを「原点回帰」と考えているのならズレている、とも思います。

    無印のコンセプトの1つには「女の子だって暴れたい」がありました。
    それは性別を越えたモノの象徴だったはずです。
    メインストーリーにはそういう「人として大事にすべきこと」を描いて欲しいものです。
    (だからと言って「取って付けたような地球規模の危機」を持って来られても困りますし、
    母娘の絆を軽視する訳ではありません)

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  3. 通りすがり22018年4月19日 0:41

    私は心に寄り添う描写をチャラリート(男性)におこなった
    のが印象ぶかったです。
    社会ではやはり結果が求められており疲れたり、病むことも
    あると思います、男性のばわいは中学生で母親に甘えられて、寄り添うというのとは難しいと思いますし、社会人もたまには癒されたい、悩みを共感されたいと思う人もいます、はなちゃんがお母さんにしてもらった事を、敵あるいは疲れた社会人にして癒し浄化する事は、私のなりたいプリキュアを見事に体現していると思います。
    私は男性でありながら、そおゆうのを求めて見ているので、
    今回の回は最高でしたね。
    もちろん、ビルぶん投げや怪力はぐなどところどころ、
    エール力強いところを見る事が出来てよかったです。
    やはり、女の子向けでありながら、力強さも忘れないのが
    プリキュアの好きなところです。

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  4. ゆかりさんはプリキュア史上最も女性らしいキャラだった…
    『プリアラ』の時からたびたび思っていたことですが。

    男には理解できない言動に何度振り回されたことか…

    今年も、ゆかりさん程ではないにしても「女性視聴者」を強く意識した描き方をされるようですね。
    …となるとやはり難しいのは

    >きれーーに意見は真っ二つでしたもんね。
    男性目線か女性目線かによって、作品の評価が真っ二つに割れることですね。
    製作側にとってはもちろん女性目線の方が優先されるはずです。

    「男性の理屈」がまったく通用しないとなると…
    我々男性視聴者は、作品を第一印象だけでは語れなくなりますね。

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  5. はじめまして。プリンセスから毎週感想を拝見していましたが、初めてコメントさせていただきます。
    私もハグプリ11話のはなとお母さんのシーンが良いと思った女視聴者です。
    ていおさんは
    >「はな はその明るさこそがほまれ、さあやにも劣らない魅力なんだよ」と
    >お母さんは言ってるんだな。とも思ったし。
    と書かれていましたが、私は
    「何もできないあなたでも、私はあなたが必要」というメッセージだと思いました。
    私自身3歳の娘を育児中ですが、この「ありのままのあなたを愛している」というメッセージは、伝えるのが非常に難しいものです。良いことをしたときに褒めるだけでは、悪い子は好きになってもらえないとも受け取れてしまうからです。
    いわゆる自己肯定感というやつですね。
    子どもに見せる番組として非常に魅力的なメッセージを描いてくれたと思います。

    その流れで翌朝のさあやとほまれのシーンを見ると、2人も「あなたが好き」のメッセージをそれぞれの方法で伝えているととれると思います。さあやがセリフ頼みなので、かえってわかりにくいのですけど。

    3歳の娘は、はなが早々に立ち直って嬉しそうでした。また、はぐたんが目を覚ましたところは跳びはねて喜んでいました。
    立ち直りの早さやはぐたんが目を覚ます理屈は長きプリオタの母には物足りなかったのですが、娘が喜んでいたのでそれで良いのかな、と思った次第です。

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    1. コメントありがとうございます。

      >「何もできないあなたでも、私はあなたが必要」というメッセージだと思いました。

      というのは私も感じることは出来てはいました。が、
      「それ今の話と関係ないじゃん・・」と思ったのでどう解釈したらいいのか分からず流していました。

      しかし今となってはそれも「肯定してあげる」という要素のためなんだなと
      理解することが出来ました。


      自分の物差しでは測れないものが、自分が持ってなかった物差しを使ったら測れるようになった。
      という事が非常に面白く、スッキリしました。

      しかし
      やはり私は「女心」さえも一旦理屈に置き換えなければ理解できないようですので
      坪田さんのような女性にウケる脚本は・・書けないでしょうね。

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  6. シナリオン2018年4月29日 10:44

    前もって言っておきたいのは、僕は怒っている訳でも、このブログを荒らしたい訳でも無いという事です。

    その上で、ていおさんの記事も読み、皆さんのコメントも読んで思ったのは、
    やっぱりこのハグプリの脚本が全般的に下手だったんだな……という一点に尽きるのかな、と。

    女性的な共感で納得して進む作品(全部が全部とは言いませんが、女性向けのコンテンツはそういう傾向にありますよね)も観てきましたしが、
    そっちでは感じなかった違和感がハグプリにはあるな……というのが正直な感想です。
    それらとの比較をしてみると、共感して展開するのが悪いのではなく、共感して進める為の前振りが致命的に足りてないor噛みあっていないというのが、控え目に言っても下手にしか見えなくしているのではないかな、と。

    この回に絞って例を挙げるなら、はなは「プリキュアを止める!」と言って仲間の下を飛び出しました。
    その前に変身も出来なくなって、ハグたんも大変な事になって、テンパって思わず言ってしまった、別に本心でもないし、その後ちゃんと復活する為の布石である……という事を十分に理解した上で、
    視聴者の僕としては『え? そのセリフって簡単に言って良い事なの?』という疑問が、まず過りました。
    それに対する回答が、はなママの共感と、仲間の説得だけ……というのが、明らかに言ってる事と、起きている事とに落差があり過ぎて、ついて行き辛くしているのではないだろうか、と。
    はなが復活するのは予定調和であり、必須な展開ですし、やって当たり前のイベントですが、
    変身ヒロイン(ヒーロー)が変身出来なくなる、心が折れるってのは、そんな簡単に扱ってはいけないネタじゃないの? という、今までの数多の作品から学んだセオリーに対して、
    簡単に扱われている(ように見えるように描いている)のが問題なんだろうな……と僕はみています。
    (ここでも割とスルーされてましたが、はなの『プリキュアやめる』宣言は、絶対に言わせるべきセリフではなかったと思っています。言わせた事で、一気にチープさと薄っぺらさが加速してましたし)
    (母子の情や共感、女の子らしさを描くだけじゃなく、同時にプリキュアは変身ヒロインモノ≒子供向けの娯楽コンテンツですからね。その変身ヒロイン作品で主人公の止める宣言は、この内容ならやるべきではなかったですね)

    ハグプリの設定に沿って考えると、はなのアスパワー(≒やる気や元気、未来への希望)が減ったから変身出来なくなったので、アスパワー(≒やる気や元気、未来への希望)の増加で変身出来るようになる……要は気の持ちようで復活出来る、だからはなに対するママの共感や仲間の説得で復活という話の構成も分かりますけどね。

    以上を踏まえた上で、上手い創作者なら、きっちり共感での復活にフォーカスを当てて、よりドラマチックで感動的に描いた上でプリキュア復活に繋げられていたであろう過去例を考慮すると、
    監督2人と坪田さんは厳然とした事実として下手であるとしか言えないかと思いました。

    それは即ち、『男女の頭の違い』の問題ではないと思います。
    (まあアニメの脚本家の世界は、上手い下手が評価軸ではなく、速い遅いが評価軸なので、どう考えても上手くはなっていかないんですけどね)

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※意見交換の際にややこしくなるので、匿名での投稿はご遠慮ください。
なんでもいいからHNを名乗って頂けます様お願いします。

匿名でのコメントは削除します。

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