2018年8月10日金曜日

会津五月旅二日目

会津旅、二日目。

二か所目・「薄墨桜」があるという伊佐須美神社へ到着。
高い木が生い茂っていて、入り口から既になんだか神秘的。

しかしそんな事より、この木々の向こう側から
「キエーキエー」という奇声が聞こえて来るのが気になります。

剣道の稽古?にしては竹刀の音が聞こえない。

というより、ヒステリックなババアが包丁振り回している光景が
浮かぶような声です。


なに?儀式?神楽?入っていいの?



恐る恐る歩を進めると・・・ん?

コッコ?

なんとまあ、ニワトリが放し飼いされてるじゃないですか!

奇声を上げているのは彼らでした。なんだ・・


そして彼らがウロ付いている周辺こそが


薄墨桜。

御神木だそうですが、なるほどなんだか神々しさを感じる
たたずまいです。


神社という事で、桜を見る前にお参りしました。

それにしても驚いたのが、この神社の風格。

鉄製の灯篭だ。
このサビと蜘蛛の巣、汚れ加減がたまりませんね。

これだけで5分くらい写真撮ったり眺めたりしてました。

そして立派なご門!はえーーー


言っちゃ失礼かもしれませんが、
こんなのどかな田舎町に、こんなに立派な神社があるとは
思ってもみませんでした。

丁寧に手入れされ続けた旧さが威容となっているような場所。

桜の花は見られなかったけど、
この境内を見て回るだけでも十分来てよかったと思えました。

時間が許すなら、1時間くらいぼんやり
とどまっていたかったです。


そうもいかないので次のチェックポイントへ。

会津美里町。


どんな事情かは分かりませんでしたが、
なんだかよさげな道路。

この俳句を眺めて歩くのも面白いだろうな


・・・


そうした住宅街を抜けて田園風景を走っていると・・

!?


奇妙な看板が目に入りました。



一度はスルーしたんですが、50mほど走ったのち
私はペダルを止めてしまいました。


「やっぱり気になる!」



多分、会津らしさを感じる旅にはそぐわないと思う。
だけど、気になった物をスルーするのでは自転車旅とは言えない。


私は看板の案内に従うことにしました。


なんだこれは・・・(*゚∀゚*)


人んちじゃないのか。

左に写っているシャツの青年に「ここパン屋・・?ですか?」と声をかけると、
「はいそうです。どうぞどうぞ」とウェルカムな返事をもらいました。

じゃ、じゃあそういうことなら・・・



・・・人んちだなぁこれ。

知らない人んちに入っていいというのが
なんとも不思議。

そしてそこには確かにパンが。

店主夫婦に聞くと、ここはユースホステルで
水曜日だけ趣味でパンを作って売ってみてるのだそう。

(許可を頂いて撮影しました。)

とても人当たりの良い人たちで、
オマケにコーヒーをサービスしてくれました。

800円ほど買わせてもらいました。
味は・・特筆することも無いですが、

とても不思議な体験をさせてもらいました。

「次はよろしかったらご宿泊も」と言われて
それも悪くないかなと思いました。

(まあ、私は会津旅はフジグランドと決めているのですが)

そうして旅は3件目。虎の尾桜がある法用寺に到着。

うわぁ・・・これまた・・・


なんだかすごいぞ。
境内全体に、ただ古いだけじゃなさそうな風格があります。

旧さはあれどゴミ一つ落ちてませんしね。


ここへ来る道中の景色は本当にありがちな田舎道だったんですが。

私の故郷も田舎ですが、こんな雰囲気のある場所なんて無いです。

うわあ・・なんだろう。巨大な骨董品のようですね。

「すんごいなー」と何度口走ったか分かりません。
何が何だか分からないけど、とにかくすごい。
紙をはがした跡さえも貴重な文化の軌跡のように感じてしまいます。


・・この景色に見とれて忘れてしまっていましたが、
そういえば私は桜の木を探しに来たのでした。

しかし花が散っている今、それがどこにあるのか分かりません。


と、ここで掃除をしているおじさんが居たので
尋ねてみることにしました。

なんとこの方、ご住職とのことで
「虎の尾桜を見に来た」というと

「あー、それは残念でしたねー!今年はもう随分前に散ってしまいました。」

「お茶の師範が野点会をやるのが通例だったんだけど、
今年はほぼ散った中でやってました」


・・・暫く話を聞きましたが、「残念だったね、今年は早くて」という
話が3ループほどなされたので、しびれを切らして


「で、その桜の木はどちらにあるんです?」と聞くと

これです(右に写ってる木)


・・・さっきから視界に入ってるすぐそばの木が
それだったそうです。

▲虎の尾桜。

つぼみに虎の尾のようなシマが見られることからそう呼ばれているそうです。



ご住職とはそんな情報も含め15分ほど話を聞きました。
地元の方と話が出来るのもまた旅の楽しみ。


「今年は道と場所を覚えるだけでもいいんです。」
「まして、こんな立派なお寺を巡る事が出来たんですから。」
「花は来年また見に来られるのですから。」

そんな話をして、法用寺を後にしました。



時刻は昼過ぎ。
お腹が減ってきたところでしたが、

ちょうどさっきのご住職から
「このあたり旅するなら昼は八反堂がオススメ」
と聞きました。
「行く途中にも中田観音という有名な観音様が居ます。」
という情報も。


なんだかリアルでRPGをやってるみたいな
展開じゃありませんか。

これだからノープランの旅は面白い。


次の目的地は杉の糸桜でしたが、折角なので
寄り道していくことにしました。

ここか。

本堂は小さいですが、ここもまた古い歴史を感じられるような
たたずまいでした。

今さっき調べて知ったのですが、
ここは野口英世の母・シカがお参りし続けた、伝記に載ってた
あの観音様だったようです。

なるほど・・・この時は旅急いでいたので
じっくりお参りしなかったんですが、次行ったときはもっと
しっかり見て回ろうと思います。


本堂の向かいにある売店小屋。
山ぶどうソフトとな?

気になるなぁ‥‥

でもこれからレストランいくしなあ・・
やめとこ。

ここが噂の八反堂。
周りは畑ばかりなのですが、ここは地元の人の車でにぎわってます。

満席でちょっと待たされました。




うん。オッサレー(゚∀゚)


汗だくジャージ男が入るにはちょっと
気を遣う雰囲気でした。

味は・・・特筆することは無いけど普通に美味しい。
盛り付けが綺麗。

旅は4件目・薬王寺へ。


これまた風情のある御門ですこと・・
わらじ。

下駄

千羽鶴。


どうやら旅の安全を願う場所のようですね。

私はここでもまた20分くらい眺めたり考えたり写真撮ったりして
時間を使いました。


いつ、どこの、どんな人が、誰の為に、何を祈ったのか。
このお供えを見ながらそんなことを考えるだけで
なんだか安らかな気持ちになっていきました。


門をくぐって階段を上がります。

周囲には人の気配もありません。

階段中ごろに手水用の水場がありました。

・・・やめとこう。

本堂。


右を見るとお社が。

そのわきには背を向けたお地蔵さんが6体。

背を向けているのは、さっき見かけた草履と関連して、
去る者を表しているのか?


ここは去り行くたちに祈りをささげる場所なのかもしれない。


鳥居には狛犬。

苔と変色した肌の色合いがたまりませんね。

そしてとっても怖いお顔。


間近でカメラ構えていて、
本当に噛みつかれるんじゃないかと怖くなったほどです。



人気は無いし、周囲は林だしで、非常に静かな場所でした。
とても厳かな気分になります。


格子の隙間からお堂の中を見ると、
座り込んで祈るおばあさんの像がありました。

薄暗くて良く分かりませんでしたが、
これまた人ではない何かがそこで生きているような雰囲気でした。



警告は無かったですが、敬意とマナーとして
本堂内は撮影しませんでした。

お祈りノートがあったので、書いてきました。




あ、桜でしたね。

正直、もはや桜は「ついで」になっていました。

場所を覚えるだけでいい。と思っていましたが、
桜を求めてきてまさかこんなにすごいお寺巡りが出来るとは
思いもしませんでした。


3日目に続きます。



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